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少女漫画の如くすれ違う顧客と事業者の思い

今日は、地元の雇用創造協議会でセミナーを受けてきた。4回コースの4回目で最終回。講師の先生の講義もメンバーも和気藹々とした雰囲気で、異業種連携について4回とも無料で受講できるのはかなり熱い企画だったなと思っている。

講師の先生がワークの振り返りの中でオーダースーツ屋さんの話をしてくれた。先生は体型の変化に合わせて、年に何度かオーダースーツをお作りになるらしい。そして、そこでカタログを渡されて、好きな生地、好きなボタンなどたくさんの選択肢の中から自由に選びスーツのオーダーをするのだそう。

いわゆる、フルオーダーやパターンオーダーによくあるスタイルだと思う。しかし、先生はそこで「自分に合ったものを選んでほしい」と言っていた。   

私はこの話に「このすれ違い、切な〜」とい少女漫画のような感想を抱いた。

この「切な〜」な状況をハッピーエンドに持って行くため、オーダーする側とされる側、それぞれの立ち位置からもっともよい商品を完成させるためのコミュニケーションのあり方を考えていきたいと思う。

私がオーダーメイドというスタイルをとっている理由のひとつに、あなたの意のままに…という気持ちがある。
私は持ち物へのこだわりは強い方だと思う。だから、ここがもうちょっとこうやったらよかったのにということが頻繁に起こる。柄はいいけどチャックは安っぽいなぁとか、形はいいけど色が好みじゃない、もっとこうシンプルで…というようなわがままを聞いてくれるところを自分自身が求めていたという側面が大いにあるからこそ、あなたのこだわりを再現して、あなたのお気に入りを持ってハッピーな毎日を過ごしてほしい。そんな思いがあるからこそ現在KALAVINKAではオーダーメイドにこだわって制作をしている。

このオーダーメイドスーツのお店も、ここに来るお客さんは理想のスーツが見つからない人だと思っているのではないだろうか。

でも、お客さんにしたら、何かいいの作って!という気持ちは凄くわかる。

これはもう、美容院のお任せスタイルと同じ。似合わせカットでエエかんじにしてちょうだい。なのだ。

これはどちらが悪いということではなく丁寧なヒアリングとイメージの共有ができていないがための悲しいすれ違いなのだと思う。

私がオーダーするときに気をつけていることは、内容だけではなく自分の経験値を伝えること。ある程度知識がある分野なのか、もしくは全く知らない分野なのか。やったことがあるのかないのか。こだわりがあるのかないのか。これを事前に伝えるだけで、だいたいのプロは説明の仕方を変えてくれる。

そして、オーダーされるときに気をつけていることは、ある程度こちらで選択をして何パターンかをこちらから提案をすることだ。こちらから提案をしてから、他の選択肢があることも伝えておく。

こだわりマックス、受けて立つぜ!という人のところに、なんかええかんじにやっといて!という人が来たときの「…え?」というお互いの戸惑い…私の妄想少女漫画は次巻へと続きそうな勢いである。

解決策への提案は要望があれば書きたいと思います。

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