修了考査の学習方法と振り返り

2022年12月に修了考査を受験しましたので、結果発表待ちのステータスではありますが振り返りを書いてみます。
それなりに手応えは感じたので合格していると信じたいですが、仮に落ちていた場合は不合格者の体験記ということでそれはそれで別の価値がある情報になると思います。
(このあたりの文章は結果が出たら書き換えます)

(2023/4/9追記)
無事合格できました!
科目ごとの成績は以下の通り。
論文誌気試験の時点で財務・租税の計算を大幅に切って合格しているという前提を踏まえてこの結果を見ると、科目ごとの勉強時間は概ね過不足なく配分できたのだと思います。作戦通りという感じですね。

この記事は原則として事実とそれに対する筆者の振り返りを記録するものであり、特定の学習方法や教材を推奨する意図はありません。


■1.修了考査対策の概要

■利用した対策講座

CPA会計学院 修了考査対策講座
理由はこれまでCPAしか利用したことが無かったのであえて他の予備校を選ぶ理由が無かったからです。

■総学習時間

270時間程度

■学習スケジュール・学習方針の大枠

<2022年7月末まで>
全く手つかず。
補修所を2年短縮でこなしており、J2J3の課題研究・ゼミ・考査が立て続けに来る上に仕事の繁忙期も重なるこの時期はかなり苦しかった覚えがあります。

<2022年8月>
学習開始。
CPAから申し込み完了のメールがちょうど8月1日でした。
何はともあれ過去問を2年分解いて自己採点してみたところ、細かいことはともかく圧倒的に税務・財務会計の計算力を向上する必要があることを悟りました。
この悟りがこの後の学習方針の柱となります。

<2022年8月頭~10月上旬頃>
ひたすら財務会計・税務の計算問題を解き続けました。
特に税務は論文式ではほぼ全切りしていた消費税を1から勉強し直しました。
この頃の苦闘はツイートにも表れてますね。リアルな学習進捗です。

<2022年10月上旬~11月末>
修了考査対策講座の各科目の講義の重要そうなところ(全部は見切れず)を視聴しつつ、片っ端から答練を解き、穴を補修していく。
全範囲を満足に学習できないということはすでに気付いている。

<2022年12月~>
最後の追い込み。
筆者は事業会社勤務なので試験休みはありませんが、修了考査直前の週になんとか4日間の有給を取ることに成功。
これといって特別なことはせず、会計と税務の計算の復習、暗記系のラストスパートをかける。

■全体を振り返っての所感

上記、決して褒められたやり方ではないでしょうが、合格して振り返ってみればこれで十分、というか結果論としてはむしろこれでも少しやりすぎたくらいだったと思います。
総学習時間270時間で、これは実務で会計監査に触れていない私の数字ですから、監査業務従事者はもっと短縮できるでしょう。監査法人で1か月程度の試験休みが取れるみたいな方なら、そこで1日8時間×30日=240時間きちんと詰め込みできれば十分なんじゃないでしょうか。ということは「試験休みに入ってから勉強して受かった」という武勇伝もぜんぜん不思議ではないと思います。ちなみに私は短答・論文で財務会計の計算(特に連結)を大幅に切っていましたし、租税も所得税・消費税は限りなく全切りに近かったので修了考査はこのあたりにかなり時間を使いましたが、短答・論文で計算の土台がしっかりある方はもっと楽できると思います。

そもそも春から夏にかけてのJ2J3課題研究ラッシュはこなすだけで精一杯でしたし、それと並行して無理に修了考査に手を付けてもあまりプラスにはならなかったように思います。ということで自分の行動を正当化するような結論になってしまいますが、J3生はまずは補修所の課題研究・考査に全力投球して確実に修了考査の出場権を確保することが最優先、修了考査の学習は補修所が終わってからでいいんじゃないでしょうか。
なお、補修所はそこまで頑張らなくでも普通に好成績取れてて今さら心配することない、早く修了考査の学習を始めたいみたいな真面目な方は、そもそも修了考査も普通に合格できるのでこんな記事読まなくても大丈夫です。そのくらいのレベル感の試験です。

なお、最初に過去問をやってから学習計画を立てたのは間違いなく良かったと思います。あれをやらずに初手でだらだら講義を見始めていたら確実に落ちていたでしょう。

■2.科目別の学習方法

※短答・論文では答練否定派だった私ですが、修了考査では模試が存在せず自分の相対的な立ち位置が把握できないことと、他の演習教材があまり充実していなかったことから、全科目ですべての答練を解いています。

※各科目の学習時間には講義の視聴・答練の受験の時間も含んでいます。

■会計に関する理論及び実務

学習時間:90時間程度

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