アンテナを張ること,勉強し続けること,挑戦し続けることで,良いチャンスは舞い込んでくる
先日友人に誘われ,ある飲み会に参加することになった.
一体誰が来るのか事前にあまり知らされていなかったが,「アンタだったら多分気が合いそうな人だと思う」ということだったので,なんとなく面白そうという単純な理由をつけてすぐ行くことに決めた.
その飲み会で初めて会った人たちは「地方創生」に興味があるらしく,仕事でもプライベートでも「地方創生」について色々と活動の幅を広げているようだった.
私も宮崎出身ということもあり,そのテーマはやはり自分にとってもかなり深い関わりをもつテーマなので,自分の知っている様々な知識や経験などを伝えることにした.
話していくうちに,どうやら彼らは地方創生以外にも様々な分野においてかなり好奇心と知識があるようで,話の内容は多岐にわたった.地方創生・旅行・食・日本酒・音楽(HR/HM)・ビジネス・IT・未来・人間関係に関する考え方…などである.
私のとりとめもない垂れ流しの会話にも熱心に耳を傾けてくれ,有難いことに感謝の言葉まで多くいただいた.今まで自分が興味の赴くままに勉強したり経験したことが,こうした形でプラスに還元できたことは本当に嬉しいというほかない.
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同時に,今回の飲み会で改めて痛感したのは,やはり少しでも昨日の自分よりも進化/進歩を続けていくことが大事であることだ.今回の飲み会で集まった人たちはやはり人間的に魅力があり,何よりも好奇心旺盛で楽しい時間を過ごせた人ばかりであった.こうした出会いのチャンスは,まず自分が何でもいいからポジティブな影響を与えられる存在でないと,なかなか手に入らないものだ.
加えて,誘われたときにすぐ「OK!」と参加を表明するようなフットワークの軽さも極力持ち合わせておく必要がある.
「チャンス」をちゃんと「チャンス」と捉えて,そのチャンスを絶対に逃さず自分のものにしていくということである.
長い学生時代を卒業した後,自分の関わる世界が今までと比べものにならないほど大きくなっていき,より広大な景色を自分の目で見れるようになってきた.様々な出会いやチャンスが舞い込んでくるようになってきた.
こうした素晴らしい機会を自分の人生のプラスにしていくためにも,今後もアンテナを張り,勉強を続け,挑戦をし続けていこうと思う.
上記の3点について,以下でもう少し具体的に深く掘り下げていきたい.
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まず,アンテナを張ること.これは2通りのアンテナの張り方をしていく.1つは様々な分野の最新情報や重要な情報を一般レベルで知っておくこと.もう1つは自分の興味ある分野を時間が許す限り深くまで追究していくことだ.
前者は,例えば今回のように初めて会う人と話をする際に,話題が多岐にわたる場面があると思うが,その中で飛び交う会話の中で自分にとって「面白そう」という情報を見逃さないためである.
どんなに魅力的な情報があったとしても,そもそもその分野における最低限の前提となる知識・情報を知っていないと,その情報の真偽や価値判断が出来ない.
つまり,もしかするとせっかくの良いチャンスが会話の中で飛び交っているにもかかわらず,そのチャンスを自分の知見不足によりみすみす逃すという可能性もあるわけだ.
この機会損失を極力避けるため,可能な限り広い分野で基礎となる知識を身に着けたい.
後者は,そのコミュニティ(ex.飲み会の場,参加しているグループなど)において,自分が暫定的専門家として少しでも濃い情報を提供する立場になるためである.
自分が本当に好きな分野であれば,どこまでも調べて知識をupdateしていき,普通の人ではまず知りえないようなレベルに到達する.そして自分が持ちうる知識を自分なりに咀嚼・解釈して共有をしていけば,簡単には代わりのきかない自分のポジションを築くことができる.
周りは自分に,さらに面白い情報を期待する.自分もどんどん調べ,発信をしていく.こうした良い循環が出来ると,知識の新陳代謝がますます進むだろう.最近気づいたのだが,何事も自分一人でため込んだり抱え込んだりするよりも,複数人と共有したほうが成長も早く,興味をより強くもつことができる.以上の2通りのアンテナの張り方を今後も続けていこう.
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次に勉強を続けること.先ほどの「アンテナを張ること」とかなり重複してしまうが,自分のアンテナに引っかかった断片的な知識(小さなきっかけでもよい)を,本やネット記事などで勉強する時間をちゃんと確保するということである.
もちろん,勉強はただインプットするだけではなく,アウトプットも大事だ.なぜなら,脳みそに入れた知識や情報を自分の言葉に変換して伝えるレベルにまで消化をしないと意味がないからだ.結局,身に着けた知識や情報はあくまで思考の道具にすぎないわけで,その道具をどのように応用させていくかは,やはり自分の頭であれこれと試行錯誤を加えるというプロセスが不可欠だ.
私の場合は,例えば他の人に話をする,今書いてるような文章の形で言語化する,といった感じだろうか.とにかく,一定時間をどうにかして確保し,本や記事を読みながら自分の頭で思考を広げ,言語化するというプロセスを疎かにしないようにしたい.
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最後に,挑戦をするということ.これは,自分の考えた仮説が本当に現実においても想定通り作用しうるかどうかを実験するということだ.評論家に徹することなく,実際に経験した生身の人間として生きたいからである.
挑戦の難易度の高低は正直どうでもよいと思っている.ただ,「自分はこう考えているのだが,実際やってみたらどうなるのだろうか」という実験的アプローチを忘れないことだ.リスク管理を徹底せず,予測を怠ったままで行うのは,単なる無鉄砲なだけである.挑戦をするからには,何かしらプラスの何かを持ち帰る必要がある.そうした実践の場を自分で作るということだ.
私の場合は,去年ようやく転職をした.自分がこれまで考えていた仕事への考えをちゃんと具現化するための第一歩として行った.考えとしてはまだまだ途上ではあるが,これも一つの大きな挑戦だったともいえよう.
この生々しい経験により,同期の転職相談に乗る機会が格段に増えた.理論だけでなく実際に行動に移している人の方が,やはり説得力があるのだろう.
言うまでもなく,自分でエネルギーを使って機会を作っていかないと挑戦することは難しい.しかし,継続的に挑戦を行っていかないと,言葉に説得力がなくなってしまったり,その人が言うべき根拠となるものが薄まってしまう.
結局,頭の中にどれだけ豊かな資源があっても,その資源を現実に還元していく経験がなければ宝の持ち腐れとなってしまう.自分も,何か挑戦できることを見つけてはどんどんチャレンジしていき,その成功談だったり失敗談だったりを少しでも周りに還元できるような人間になりたい.たとえサンプル数が自分一人だったとしても,そのn = 1の存在こそが貴重だと考えているからだ.
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色々と書いてきたが,要約すると「現状のままでとどまらない」ということである.
人間としてこの世界で生きていく以上,成長すること,updateすることは内からも外からも求められる.
子供はハードウェア的成長を中心にする一方で,大人はソフトウェア的成長が主であろう.とすると,どうしても大人は子供以上に成長する姿が見えづらいので,もしかすると子供以上に意識して成長していこうとする気概が必要なのかもしれない.
同じメンバーと何か月後かに会う約束をもししているのなら,数か月前に会った自分よりも,もっと魅力的な人間に成長を遂げた上で堂々と会って話をしたいものだ.
いつもお読みくださり、ありがとうございます。今後とも、ふと思い立ったときにお立ち寄りください。 何か一つでも誰かにピンと来るような言葉を、これからも紡ぎだせるよう精進します。