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2杯目 ことのまあかりをはじめたきっかけ/偶然と信じる才能

ことのまあかりをはじめたきっかけ。色々なところで話をしていますが、
2013年くらいからフルコトが手狭になったことがあり駅の近くの物件をなんとなーく探していました。とはいっても物販が出来るくらいの場所を探してました。駅から近いところで家賃が安いところでとなるとそんなに簡単に見つかるわけがないのですが。

2015年のお正月の三が日「フルコト朝賀の儀」というイベントをさくらバーガーさん2階のホ・スセリさんで開催しました。その飲食イベントがとても楽しかったんですね。その前から飲食ができたら、とはふわっと思っていましたが、飲食店で働いた経験といえば初期のまほろば館のイートインコーナーくらいだったわたしは、そこまでしっかり飲食をやりたいと思っていませんでしたが、初日が終わってお疲れ様~と打ち上げをしているとき「私飲食やるわ」と宣言してました。
宣言した場所は、今のことのまあかりの東隣のポンテロッソさんです。

そのあと誰かの紹介で、というわけでもなく、普通に物件を探して見つけたのが今の場所です。駅から徒歩2分で二階とはいえ、商店街の中なのですぐに借り手が決まりそうな所。実際私が行く前にも何件か声がかかったようでした。ですがこの場所は、戦後奈良の社寺の方たち、考古学者、作家さんたち、日吉館に泊まっていた学生さんたちなどが集うサロンのような役割だった「喫茶アカダマ」の場所でした。
アカダマさんは2011年に閉店していて、私は営業中には伺うことが出来なったのですが、何人かに話に聞いたことはありました。奈良ファンの方たちが集っていた場所です。そんな場所ならぜひここでお店をさせてほしいと、私がどういうことをしたいのかをお話して、貸していただくことになりました。2011年に閉店してから2015年まで、アカダマさんは会合などで利用してきていましたが、積極的に他の人に貸したりはしていなかったのです。これもすごいタイミングだなと思っています。
壁の絵やテーブルは配置換えはしてますが、そのままお借りしています。なのでアカダマファンだった方々もたくさん訪れて懐かしんでくださっています。オーナーの大槻さんもお元気で、近々高畑の本を出す予定です(今制作中です!)

そんなこんなで2015年の元旦に飲食をやると決めて、9日に物件をみつけて、3月27日にオープンしたのが「ことのまあかり」です。それから丸5年、色んなことをしてきました。夏は削氷、秋は正倉院展、冬は色々なイベント、春はお水取り~桜、GW。季節ごとにメニューやいろんなイベントなどをして、今まで営業してきています。

ことのまあかりをはじめたきっかけを思い出すと、偶然が重なって今があるなと思うのですが、それも必然なんでしょうね。
お店を営業してきた5年の間、飲食の提供や物販もしてきましたが、同じ趣味の人たちが集うので、人と人を結び付けたり、色々な人の何かのきっかけになったりもしてます。常連さんで奈良に移住した人も何人かいます。
そういう場所を提供できているのはとても嬉しいことです。奈良に来るたびに必ず来てくださる方もいますし、今は離れてしまった人や、来なくなったお客様もいますがそういう方たちを含めて、一度でもお越しいただけたことは本当に嬉しいことです。

ところで、今回は「奈良好きに向けた飲食店をやりたいと思っていたら元々そういう場所を借りられることになった」みたいな偶然、のようなこと。
こういうのはしょっちゅう起きているはずなんですが、奈良ではクローズアップされやすいような気がしています。


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