【ちょっとだけ番外編】Immersive Museum TOKYO 印象派と浮世絵
第3回目となるImmersive Museum TOKYO。
実は1回目の「印象派」に行ってからドハマりしまして、「ポスト印象派」を経て「印象派と浮世絵」も行ってきました。
私は芸術に全く詳しくなく、個人的にはモネの睡蓮が好きだなぁとかゴッホの星月夜がいいなぁとかなんとなく好きな絵がある、くらいの人間です。
そんな人間が行くと毎回新しい気付きと絵画の面白さに感動するImmersive Museum TOKYO、ネタバレがあるので行く予定の方は見ないほうがいいと思うのですが、感想を書いてみました。
ご興味が沸いた方は10月29日までやっていますのでぜひ!!
まずは入口に必ずあるお出迎えのパネル
毎回その時のテーマに合わせカーテンから中が少しだけ見えているようになっています。
これは会場内に入る際、黒いカーテンをめくって入っていくので、そのイメージなんでしょうね。
今回は早い時間に行ったこともあり、係の方が写真まで撮ってくださいました。
スタッフさんに撮ってもらうの全然構図の綺麗さ違っていて凄かった!
私は浮世絵を印象派の絵画よりさらに知らないので正直これまでの展示に比べてどうかな?と期待値低めで行ったのですが、フロアに入る前の説明で「なぜこのテーマなのか」を理解して急激にテンションが上がりました。
ゴッホが浮世絵を愛しているとは聞いていたからこのテーマなんだろうなと思っていたけれど、実際にこうしてモネと並べて同じように描いている「橋」の対比はあまりにワクワクする!
え、なにこれ凄い!!
世界のどこかでこうやって同じテーマで違う景色を描き、影響しあうのは浪漫が過ぎます。
そして中に入るといつもながら絵画の色が行き渡った空間。
私は印象派の色合いが好きなのでこの展示方法にハマったのだと自分で思っているのですが、もちろん今回も良かったですが、何より今回は「見せ方」が素晴らしかったと思いました。
一番始めは「江戸の町」
活気あふれる絵画が動いていてワクワクします。
喧嘩をしている人がいたり、挨拶している女性がいたり、店先で物を売っていたり。
ここから浮世絵の売っている店先に入っていく感じも迫力がありました。
そして続く「ゴッホの浮世絵コレクション」
これはゴッホのコレクションが次々に出てくるのですが、「東海道五十三次か?」などどんな作品なのか見るのが面白かったです。
また、その作品たちが床を伝い後ろまで流れてくる感じもイマーシブミュージアム!って感じで良かったです。
そして特に感動したうちのひとつである「浮世絵の影響 「モチーフ」」
これは凄かったですね。
こういう対比なのか!と新鮮な驚きをもって出てくる絵画出てくる絵画を観ていました。
絵画の一部が似通っているのに広がって最終的な絵画の印象がぜんぜん違うところ、とても不思議で面白く感じました。
こういう点はやっぱり「知らない」人がそれぞれで見ても分からないので、こうして「面白くないですか?」と知識のある人に教えてもらえるのがとても幸せなことだなと思いましたね。
そして意外に多い女性を描いた絵に、「何を描くか」というテーマは画家にとって実はとても大きな問題なのかもしれないな、と考えていました。
そして続く「西洋と東洋」
これは絵画の中が一枠切り取られ、次の絵に繋がっていくという仕様になっており、これもまた面白いなと思いました。
町、道、橋、同じモチーフでもそこに流れる時間や雰囲気は全く違っていて。
なんだか「世界は繋がっているんだな」と勝手に感慨深く感じました。
これはまた音楽も良くて。
三味線が混じることで江戸の粋が加わる感じがしてすごく好きでした。
そして私が感動した2つ目「浮世絵の影響「構図」」
これは!
面白すぎました!!
絵画を重ねてみたことなんてなかった私からすると目からウロコ。
ワクワクが止まりません。
「え、これも?これも!ほんとだ!!」と心の中で大騒ぎしていました。
この見せ方をすると決めた会議の様子を見てみたいくらいこれを作ってくださった方に感謝しました。
すごいなぁ。
面白いなぁ。
絵画って。
そして「連作」
これは山の絵画が次々と出ていて、迫力を感じました。
富士山、やっぱりいいなと思いましたね。
足元にも絵画が流れてきて後ろでも楽しみながら鑑賞できました!
そして「ゴッホと浮世絵」
これまた良かった!!
影響を受けたと思われる浮世絵からゴッホの有名絵画に繋がっていく感動。
私は特にこの写真のあたりが好きで。
この浮世絵たちが大好きになってしまいました。
この葛飾北斎の「鷽に垂桜」の青がとても胸に響いて。
白とのコントラストも大好きでした。
このポストカードがあったら買って帰りたかった!!
そしてそれが好きな「花咲くアーモンドの木の枝」に繋がるなんて。
感動的でしたね。
「菊に虻」から「向日葵」も色彩が違うのにどちらも華やかでぐっときました。
そして何より「星月夜」からの「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」
ゴッホが富嶽三十六景 神奈川沖浪裏に手を伸ばす演出も相まって追い詰められていたゴッホの熱望した「力強さ」のようなものがこの浮世絵に詰まっているように感じ、また感動がありました。
「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が波音とともに動く姿も圧巻で。
この絵も好きになってしまいました。
そして最後に「印象派の夜明け」
夜明け、なるほど。
この形で表現するのかとぐっと来ましたね。
これまで観てきた絵画たちが様々物を経てこの世に生まれ、そして新しい絵画の世界を作っていく。
素敵な終わりだなと思いました。
ここまで大体25分くらいなのですが、その後「浮世絵」「モネ」「ゴッホ」とそれぞれ写真を撮れる時間がありまして。
それもすごく良かったです。
絵画の色に埋もれるってなかなかない経験だと思うんですが、より「この色好きだなぁ」とか「この空気感好きかも!」とか身近に思えるような気がします。
私は改めてモネの色使いが好きだと思いましたし、ゴッホの「黄色」が好きだと思いました。
空いていればスタッフの方が写真も撮ってくれますので、ぜひ好きな絵画に没入して写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
私達は真ん中で1回、後ろで1回、前で1回と計3回観せていただいたのですが、面白くてまだまだいたかったです。
5回は余裕で楽しめます!
このImmersive Museum TOKYO、制限時間がないのもいいんですよね。
好きなだけ楽しめる。
贅沢だなと感じます。
私もまた行って今度はヨギボーに寝そべって観たいなと思っています。
今回はお土産不要!と感じるくらい満足感が高かったのですが、せっかくなのでお菓子はいただいて帰りました。
星月夜とお茶のセットと富嶽三十六景 神奈川沖浪裏とお茶のセット。
外の景色も新宿と思えないほど穏やかな木々の雰囲気なのでのんびりした気持ちになれました。
そして、SNSに「#イマーシブミュージアム」をつけて投稿した画面を見せたらランダムでポストカードをいただけました!
大好きなモネを引き当てられて大満足です!!
私は絵画に詳しくないからこそこうして新しい楽しみ方を教えてもらえたり、感動を得ることができるんだなと改めて思いました。
回し者でもなんでもないのですが(笑)、「知識の浅い人間に対して興味を持って楽しませることができる」という仕掛けを作ることって本当に大変だと思うので、この仕掛けは素晴らしいと思いました。
また、Immersive Museum自体が回数を重ねるごとに進化していることを感じて単純に尊敬しました。
また次回もぜひ行きたいなと思う素敵な展示でした。
関係者の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。
第4弾も楽しみに待っています。
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