ラストダンス回スピンオフ与太話メモ

古畑FINALにもスピンオフ欲しかった欲を満たす為、
クオリティ度外視でスピンオフ時空のことを考える自給自足メモ。

・今泉くん、2期1話・3期3話で好きな人が殺されてしまった経験を2度もしている訳だから、「ラスト」で実はフルハタさんも…ってことで流石にこの件には同情的であってほしいところ。でも同情的に接しようとして拒絶される所までワンセット。不要な強がりだとかなんとか古畑さんをディスる今泉くん、フォローする桑原(いつもの)

「古畑、ほんとはつらいクセに強がっちゃってさ。つらいならつらいって言えばいいのに」
「構ってもらいたがりの今泉さんとは違うからね、誰にも邪魔されないで一人で悲しむ時間って欲しいもんだと思うよ」
「桑原くん余計な一言あったよね?」
「そうでした?」
「茶化すなよぅ! 好きになった人が殺されてしまうつらさ、俺は嫌ってほど身にしみて知ってるんだから…。それも、2回も経験してんだよ俺は…!2回も…!」
「おたくもついてないね…」
「…それもこれも、古畑と出会わなければこんなことにはならなかったんじゃ…?」
「それは違うでしょうよ」
「行く先々で事件に巻き込まれるし、呪われてるんじゃないの?
 もしかして、やっぱり祟り? 祟り!?
 ねぇやっぱり祟りなんだよ!!」
「祟りなんて無い! 運が悪いだけ!」
「なんだよ運って! 運も祟りも、どっちも目に見えねえよ!
 なんで運の悪さはあるのに呪いや祟りは無いってなるんだよぉ!」
「運が悪いって『諦め』をつけるのと、
 呪いや祟りの『せい』にするのとでは、違う!」
「う……」
「気持ちは分かりますよ、自分は悪くないって思いたくなるのも。でも、しょうがないじゃないですか…」
「……。桑原くん、最近どう」
「どう、って?」
「いんの?彼女」
「いたっていうか…」
「いたの?」
「いろんなことが積み重なって、結局うまくいかなくなって……」
「……」頭をかき回すように撫でる
「ちょっと、やめてよ……」
「つらかったんだね」
「…だけど…こうして話をしている内に、僕と同じ、いや僕以上につらい思いをしている人がいるんだなって思えて。少し気が楽になれましたよ。感謝してます」
「ふふん、いいこと言っちゃって~!お前~!お前このやろ~!」頭わしゃわしゃ
「だからやめてって! あはは」
「なんかさ、パーティでもやろ。桑原ちゃん用意してよ!」
「ええ僕が? まそうね、パーッとやっちゃいますか!酒なら常備してるんでね!」
「わっるいヤツ~! やっちゃお やっちゃお!」

「──あそうだ今泉さん、これ、やってみる?」
「なに?見たことあるな。えーと確か、にんてんどー…」
「DS。今、脳トレ流行ってるじゃない(2005発売)。今泉さんの脳年齢いくつになるかなーと思って。ちなみに僕の脳年齢は30代後半。さて今泉さんはどうなるかなっと」
「ばかにすんなよな。そんなの僕ぱぱっとクリアできちゃうよ」
おぼつかない不慣れなタッチペン操作。パニックになって簡単な計算もできなくなる。記憶力も段々と怪しくなり…。
「正直な話、なんとなくそんな予感はあったけど、まさかここまでとは……」
「……俺、俺が怖くなってきた……」
「だ、大丈夫大丈夫!慣れてないだけ!ちゃんとコツコツ練習すればこんな脳年齢なんて」
「ううっ……」
桑原は内心、周りと自身の差を気にするようになっている今泉に酷なことをしてしまったかもしれないと反省し、いつものとおり今泉の背中を優しくポンポンと叩いては今にも倒れそうなその体を支えた。結局こうなると想像はついていた筈が、それでも突きつけてしまったのは、友人としては『うまくいかない今泉』のことを気に入っているからだろう。改善されるべき点は間違いなくたくさんあるとは思うが、
「あまり変わってほしくはないかな…」
「え…? なにか言った…?」
泣きそうな顔をして見上げる今泉の顔を見て、桑原は笑った。

<オチない>

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