3期(村の回)直後のスピンオフ時空妄想

この回は特にスピンオフが欲しくなってしまって書き殴った与太話。
自分で書き殴ったものに全然まったく納得がいかなくてもド深夜の幻覚に頼るしかないんですね。自己満足・自己完結・セリフオンリーの雑与太話

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いつもの科学研究室

今「古畑のヤロウが僕をイジメるよぉ~~~!!」
桑「うわ、いきなり馬鹿でかい声出すの勘弁してよ。で、今回は?」
今「寿命縮むんだよバカ!チクショウ!」
桑「ヤケクソに言われても分からないよ?」
今「僕に罪をなすりつけて!村の連中に疑われて!騙そうとしてきて!
 愛した人が殺されて偽物まで出てきてぇ……!!
 あ、あいつはそれを、ずっと、ずっと!!!
 こ、こ、殺すっ…! 絶対殺すっ…!!
 あのサディスト!! 悪魔!!! 古畑!!!!
 いい話っぽくして終わるんじゃない!!!」
桑「今回はいつにも増してすごい迫力だ。
 君子危うきに近寄らずと言いたいけど、」
今「はぁ…!! はぁ…!! …はぁ~っ……!!」
桑「水でも飲んで、落ち着いた方がいいよ?」
今「あ、あぁ……ありがとう…」

礼儀正しいノックと「失礼します」の一声。
西「――廊下にまで聞こえてましたよ、大きな声」
桑「いやぁ悪いね。今回の今泉さんは相当堪えたみたいでさ」
今「さっ、西園寺くん!! ウ、ウウ…(唸り声)」
桑「変な声出して、どうしたのよ?」
今「でも西園寺くんは…うーん……」悩み頭を抱える
桑「駄目だ 会話にならない」
西「今回、事件が起きた村にある大事なお地蔵さんにイタズラ書きがされてしまったんですが、
 その犯人は今泉さんなんじゃないかと僕も最初は疑ってしまって」
桑「今泉さんならやりかねないからね」
今「やってないって! 犯人は古畑のヤツだったんだから!」
西「ええ、そうなんですよ。笑ってしまいました。ハハハ」
桑「アッハハハ! ああ~そうなんだ! 古畑さんらしいな~」
今「それで済むなら警察も医者もいらねえんだよぉ!
 西園寺くんだって、結局僕のこと疑うし…ひどいなぁ…」
西「あれこそ冗談ですよ。言ったじゃないですか、
 今泉さんは知恵は足りないけど嘘はつかない、と。
 ただ、最初に疑ってしまったのは事実です。
 それについては、申し訳ありませんでした」
今「…西園寺くん…。君ってやつは…」
桑「よかったね今泉さん。いい信頼関係ができたんじゃない?」
今「そう、そうだよね! そうだよ! 西園寺くんは僕のこと信じてくれたんだ!」
桑「これからは仲良くやっていけるね」
西「今泉さんの潔白が証明されて、安心しましたよ~」
今「だからそれ古畑のせいなんだよなァ…!」
桑「あ、ところでさっき言ってた『愛した人』ってのは?
 それは古畑さん関係ないんだもんね?」
今「!………」
西「ああ…確か、薫子さん…でしたか。残念…でしたね……」
今「…………」
テーブルの上に突っ伏し、もはやうつ伏せのようになっている

桑「これはダメージ深刻だ。今までに見たことないよ」
西「今泉さんは、怒りの矛先を古畑さんに向ける事で、
 一番つらい事実から目を背けていたんだと思います…」
桑「そうか…古畑さんの事はいつもここで文句を言えるけど、
 死んでしまった人は、何を言ったところで、還ってはこない…」
今「……………」
西「今泉さん…また良い出会いありますよ、きっと…」
桑「そうだよ、今泉さん。人生、まだまだこれからだよ」
今「……桑原くん、西園寺くん……」
顔を上げると、目に涙が溢れて赤くなっていた。
今「ね、2人共。ちょっと、もうちょっとだけ、ね、
 できればもう暫く、居てもらえる…? 一緒に…」
桑「わかった。今日はもう飲もう! ね、今泉さん!」
西「ええ。今回ばかりは終電覚悟で付き合いますよ。飲みましょう、今泉さん!」
今「き……君たちっ……!」
両腕を大きく広げ、桑原・西園寺を囲み込むように抱きつく今泉。

<オワリ>

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