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談合に巻き込まれ、行政に告発した時の話

ずいぶん前の話になるが・・・とある公共工事の指名競争入札においてある業者から「談合」を依頼された。要は「その業者が受注するために指定した金額で入札して欲しい…」との依頼だった。
その時の経緯はのちの文書を見てもらうとして、私としては到底受け入れ難い依頼であったので断った。

入札の結果…私とその業者のみが開札の席に出席し、その他の業者は欠席。僅差で私が受注することになった。

その時点で告発しようと思ったが、これから行う業務に支障が出ることも考え、業務完了後に「告発文」を行政の担当の部署に送り、調査を依頼。

調査の結果「働きかけがあったのは貴社のみであり、談合は成立しない。よって当事者に対する処分はなし」とのこと。

私が断った時点で「談合は成立しない」のは当然であって、「そういうことをしようとしたことが問題である」という認識は全く無いようである。

また、働きかけをする際に指名業者を知っていたことは明らかなのに、それも「推測で選んだ」ということで結論づけている。

私としては、調査の結果…

・働きかけをしたのはかくれんぼ建築設計室1者のみで他にはなかった
・指名業者を9者と断定したのは推測であり、情報漏洩はなかった
・過去においても同様な働きかけをしたことはない

という結論に至るのは一般的に見ておかしい…と感じないか?ということ。

「本当に1者のみだったのか?」
「本当に情報漏洩はなかったのか?」
「本当にこれまで談合はなかったのか?」

これらの疑問はまだ残ったままです。


調査報告書&質疑応答を読んでもらえばわかる通り…

犯罪を犯した当事者に

「あなたは罪を犯しましたか?」

と聞いて

「犯してません」

ということで

「何も無かった…」

という結論に至った報告書

談合は業者の問題だが、入札情報の漏洩は役所の問題。今回の件で明るみに出るチャンスだったのだが、無かったことにしてしまったので、これまで同様に常習化するでしょうね。

私は当事者本人から「犯罪を犯した」と聞いているので、この報告書が間違っているのは明らかです。

細かいことはのちの文書を見て、皆さんにご判断していただきたい。


調査結果の文書

以下は入札結果。うまいもんで2者以外は全て予定価格以上となっております。特に3番目は10万円オーバーとほぼ予定価格。予定価格ギリギリで受注しようといたのでしょうか・・・?

入札結果の資料

次に「告発文」
大まかな経緯についてはこれを読んでもらうと分かると思います。

告発文

実際に私に対する働きかけがあったときの録音の内容です。
文字起こしは行政の方にやっていただきました。
調査された方や各市町の首長はこれを読んだ上で、上記のような調査結果に結論づけたということになります。

調査結果に対しての私からの質問と行政側からの回答です。誠意ある回答とは到底思えないですね。

これまでの秩父消防本部が発注した各地域の分署の入札結果です。

当該事務所が100%受注しております。

もちろん消防本部の建物も受注しております。

詳しく調べてないですが、消防本部発注の物件だけでなく、秩父郡市の行政発注のある程度の規模の物件に関しても同じような結果となってるような気がします。

以上、皆さんはどう思われますか?

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