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昨日、詐欺被害にあった!

昨日のできごと…

近所の知人の建築家の事務所に「以前、設計された住宅の施主から『とてもいい設計をされる』とのことでお伺いし、自分が今度、秩父に自宅兼店舗を建てるにあたって設計依頼しようとのことで参りました。」という男性が現れました。

しかし、その知人の建築家は既に亡くなっており、親族の方が「引き受けてくれそうな建築家が近くにいるので紹介しましょう」ということで、私のことを紹介し、事務所までその男性を連れてきました。

彼は美容師で全国を飛びまわって結婚式などのセットや着付け、ネイルなどを生業にしていて、かなり稼いでいるとのこと。昨日も電車の待ち時間が50分もあったので待ちきれず、羽生駅から長瀞までタクシーできたとのことでした。これを聞いただけでもかなりの高収入の方だと想像できました。

歳も近かったこともあり、2時間ほど新しく建てる建物のこと、お互いの家族のこと、仕事のことなど話して、意気投合。一年後に完成する予定でプロジェクトを進めることとなりました。

「今日は仕事の途中で寄っただけなので、敷地の資料などは持ってきていない」ので後日、私にメールして頂き、今後は進めていくことになりました。また名刺も持っておらず、氏名だけ聞いて話を終えました。

「このあとも千葉の幕張本郷で仕事がある」ので、寄居駅まで車で送ってあげることになりました。

途中…「携帯と財布の入ったバッグをタクシーに忘れてきたみたい」とかなり焦った様子で彼は言ったので、私の携帯で彼の携帯に電話するよう貸してあげました。たまたまタクシーの運転手がその電話に出てくれて…彼が「そのバッグを長瀞の設計事務所まで届けて欲しい。私は仕事を終えたらまた戻って来るので設計事務所の方に預けて下さい。ここまでのタクシー代は払います。」ということになり、私もそれを承諾し、彼は次の仕事場の幕張本郷まで向かうため寄居駅に向かいました。

しかし、よく考えると彼は財布も携帯も持っておらず、また今日使うためのメイク道具もそのカバンに入ったままなのでどうしよう…ということになり「それなら自分が貸しますよ。今夜戻ってきた時に返して頂ければ結構です。」と一旦、事務所に戻って化粧品を買うお金と電車賃、合わせて3万円を貸してあげ、その後、寄居駅まで送って彼は幕張本郷に向かいました。

事務所に戻って暫くしてもタクシーの運転手からの連絡が連絡が来ない…電話しても繋がらない。運転中なのか…と思いながらそのまま夜まで待つことに。9時頃になっても双方から連絡が来ないので怪しいと思い、今日のことを振り返りながら、この出来事が詐欺である可能性が高いと確信しました。

彼の行動は非常に計画的で用意周到であり、最終的に私は3万円の被害を受ける結末になりました。

お年寄りがオレオレ詐欺に引っかかる話を聞いて「そんなのに引っ掛かるのは馬鹿だ」と思っていた自分が、こんな詐欺に巻き込まれるとは思いもしませんでした。3万円は高い授業料であると感じますが、今後は初対面の人にお金を貸す際には慎重になることを心に刻みました。詐欺師たちの巧妙な手口にはくれぐれも気をつけなければなりませんね。

それにしてもこれだけの時間を費やして二人で3万円の成果しかないのは彼らにとっては嬉しくないでしょう。最初のプランがターゲットが亡くなっていたため、仕方なく別のプランで多少の成果が出せて良かったという思いなのかも知れません。もしその知人の建築家が生きていたとしたらもっと別の手口でさらに多くの被害を受けていたかも知れないですね。

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