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換気扇、止まる 2

ずっと止まったままの換気扇。
新しいものに交換する事になりましたが、工事の日程がまだ先なので、
うっすらとホコリが積もってきました。
湿った布で拭き、何気なくスイッチを押してみました。
もちろん、動くことはなく静かなままです。

この換気扇を愛用していたのは、私だけではありません。
むしろ夫の方が、一日に何度もこまめにスイッチを押していました。
夫は、喫煙者。
たばこを吸うたびに、換気扇のお世話になっていました。
以前、お医者さんから「たばこを吸うときに換気扇を回しても、意味ないからね」と言わたものの、ずっとたばこに火をつけることと、換気扇を回すことはセットです。
その行動パターンは、換気扇が止まってからも変更されることなく、
スイッチを押しています。
換気扇に拒否され、行き場のない煙が換気扇のフードの縁を伝い、台所に広がります。

仲間だった

そう換気扇は、夫の紫煙も吸い込んでいました。
私とは、受動喫煙仲間でもあったのです。
家事の相棒であり、受動喫煙仲間。
別れの際に、新しい関係性に気づきました。
本当に愛おしい。

別れが辛い。   かも…


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