光の戦士たち 第五章 政府目線おじさんとのバトル
第五章 政府目線おじさんとのバトル
登場人物
祭あつし: 25歳
市役所勤務の若手職員。
小池由佳 25歳
化粧品会社の事務職。祭の彼女。
政府目線おじさん
たぶんネトウヨ 政府と自分がなぜか一体化している
祭あつしの住むアパートの一室。祭はスマホを手にし、Xで減税派を批判する政府目線おじさんと呼ばれる人たちとのやり取りを見ていた。彼の横では、小池由佳がネイルをしながら時折彼の画面を覗き込んでいた。
「日本から出ていけ!働けよ笑」
と政府目線おじさんが減税派に向かってコメントしているのを見て、由佳が呟いた。
「政府目線おじさん、キモイね。」
彼女は祭の反応を見ながら、さらに言葉を続けた。
「いつもあんな感じなの?」
「そうだよ。減税なんてしたら、日本が滅びるって感じで吠えてるんだ。」
祭は苦笑いを浮かべながら答えた。
「ふーん。でも、それってただの嫉妬なんじゃない?」
由佳はネイルに集中しながらも、鋭い指摘をする。
「自分がうまくいってないから、他の人を攻撃してるだけでしょ。」
祭は彼女の言葉に頷いた。
「そうかもしれない。でも、そんな人たちが増税を支持してるんだ。だから、俺たちが声を上げないと。」
「それもそうね。でも、あんまり深刻にならないでね。」
由佳は優しく笑いかけた。
「ところで、次の減税会のイベントには行くの?」
「そうだな、もちろん行くよ。」祭は答えた。
「由佳も一緒に行かない?」
「まぁ、考えとく。でも、今はこのネイルが優先だから。」
由佳は笑顔で指先を眺めていた。
祭は由佳の笑顔に力をもらいながら、再びスマホに目を戻した。
祭は政府目線おじさんたちの苦しい現実をしばし忘れるためのXでのやり取りを見て、人々の嫉妬が増税と規制をもたらすという現実を痛感したのだった。
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