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初めてパズルゲームを作った話

本記事は、Unityゲーム開発者ギルド Advent Calendar 2022 その2 16日目の記事です。
Unityゲーム開発者ギルドについては、下記リンクをご覧ください。まだ入って3か月ほどですが、大変お世話になってます。

はじめに

はじめまして、かくひとと申します!
初めてこういったイベントに参加するので何を話すか悩んだのですが、最近自分が作ったパズルゲームの話をしようと思います。

10月下旬にリリースした作品になります。このゲームを作り出してから本格的にゲーム制作にのめり込んでいったので、愛着がわいているゲームです。出来ればずっと自分のコンテンツとして育てていきたいと思っています。

さて、このゲームを作るにあたって自分なりに考えたことを話していこうと思います。今回はゲームの実装部分には触れず、「パズルゲーム」の要素をどう作っていったかについて話していきます。

作ったパズルゲーム

こんな感じで、手持ちのパネルを設置することで、ロボットをゴールへと導くゲームです。
パネルにはこのように、色んな効果を持つものがあります。

これらのパネルを駆使してロボットをゴールへ導こう!という感じです。例えばこのような感じです(よかったら解いてみてください)。

アイデアと願望

ずばりテーマは、「人が作ったパズルを解き続けたい」、です。みんながパズルを投稿できるようなプラットフォームを一度作り上げて、あとはひたすら他の人のパズルを解くだけの人になれたらな~というふしだらな願望のもと、パズルゲームを作り始めることに決めました。

ただ、「ゲーム内でパズルゲームを編集できる機能」を作るなんて、Unityを触り始めたばかりのど素人には無理だと早々に思い至ったので、一旦はパズルゲームの「枠組み」だけでも作ろうと思ったのがこのゲームです。

意識したポイントは「シンプルさ」です。最終的に人にパズルを作ってほしいので、あまり難しいギミックは考えず、それでも工夫次第でいくらでも難しくでき、かつ無数の組み合わせが生まれそうなシステムを検討しました。

最初の発想として、プログラミングのようにロボットを操作してゴールへ導くようなパズルゲームを考えていました。パネルに「If」や「While」を追加したり、みたいな。
ただこれをパズルとして落とし込むのが難しく、結果として先ほどの「矢印パネル」、「ワープパネル」、「反転パネル」などが残りました。

ただこれだけでも、組み合わせを考えれば難解なコースが作れると感じました。先ほど載せたパズルの例が、自分が最初に作ったパズルです。これをいろんな人に見せて反応を見た結果、これはいける!と感じ、このゲームを作り始めてみました。

・・・余談ですが、後になってプログラミングのようにロボットを動かすパズルゲームの存在を知りました。

自分がしたかったのがまさにこれでした。。本当によくできたパズルゲームで、めちゃくちゃ面白いです。Android、iPhone版どちらも公開されてるので、気になった方は是非とも。

パズルを考える工程

ある程度システムやギミックは固められていたので、あとはひたすらノートやスマホのメモ帳に書き出したりして、コースを模索しました。ただ、漫然と模索しても途方に暮れるので、一旦テーマを決めていました。

  • 同じワープパネルを2回通るコース

  • そのままだと無限ループしてしまうコース

など、テーマを1つ決めて、あとは自分の望みのコースが出るまで試行錯誤していました。
その中でも、これはいけると思ったものはパワポ等で完成形に起こし、友達に解いてもらいました。この自分以外の人にレビューしてもらう工程は絶対に必要でした。

  • コースのできばえや面白さを見てもらえる

  • たまに想定外の別解が飛び出てくる

  • こういうアイデアはどう?みたいに持ち込んでくれる

という良いことづくし。コース全てを1人で吟味するのは自分には不可能だったと思います。

コースの全体構成を決めるのはだいぶん終盤の方になりましたが、最終的にチュートリアルを含めて計13コースとしました。ステージを4つに分け、最終ステージを難易度高めとする形に落ち着きました。

ちょっとした遊び心として、最終ステージに以前のコースをいくつかリバイバルさせたりしました。

初登場
最終ステージで再登場

「あれ、さっき解いたやつ?」と思わせたかった感じです。
きっかけは、高難易度のコースを友達に解かせたときに、別解をポンと出してくれたことです。どちらも気に入ってしまい、このような形で両方採用することにしました。

実際作ってみての感想

個人的にはとても満足行く作品が出来ました。Unityで着手し始めたのが5月辺りで、公開できたのが10月下旬なので結構かかりました。ひとまずは完成できてよかったのと、自分のやりたかったことは実現できたと思ってます。

また、プレイして頂いた方を対象に、このような形でフィードバックを実施してみました。

ざっくりとですが、このような評価を頂きました。

  • 評価頂いた点:パズルを解いた時の達成感があった

  • 指摘頂いた点:真新しさはなかった

嬉しく思いつつダメージを受けました…笑
達成感があったのはほんとに良かった。試行錯誤をしたかいがあったなぁととても安心しました。

ただ真新しさはないというのは薄々気づいていたので、そこをご指摘されて、なるほどなぁと。検討していきたいですが、今のところはギミックを増やしていくことかなぁと思ってます。

他にも様々なアドバイスを頂いたので、参考にしていきます。アンケートにご回答頂いた方、ありがとうございました🙇‍♂️

今後

まずはギミックを追加していきたいと思います。このゲームの面白さや、組み合わせの可能性につながると思うので、よく考えて追加していきます。

また、最初の願望でもお伝えした、「プレイヤーがパズルゲームを編集できる機能」はぜひとも実装したいです。

…さてどうやったらできるんでしょうか。Unityのエディタ拡張かなと思ってるのですが、エディタ拡張なんて上級者のなせる技だと思ってたので、自分にできるかどうか。



以上です。ここまで読んで頂き、ありがとうございました🙇‍♂️



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