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50円50:50 2022/07/11

日記

・無事に済んだからよかったけど、済んでなかったらどうすんの?ということを書くコーナー

・今日、歩いていたら50円玉が落ちる瞬間を目撃した。おやっと視線を前方に向けると、40代くらいの紳士が何も気づかず悠然と歩いている。あくまでも"落ちる瞬間"を目撃しただけで、どこから落ちたのかは見ていないけど、まぁ99.9%その紳士のものだろうと、50円玉を拾い、声をかけて手渡した。「ありがとうございます」と紳士。「いえいえ」と私。善行ハートフルストーリーがこの大都会TOKYOに生まれたのであった……。

・そこで終わればよかったのだけど、私が50円玉を拾って紳士の元へ駆け出したとき、後ろを歩いていた男性の口から「あっ……」と聞こえた気がする。その「あっ……」は一体なんの「あっ……」なのか。「あっ……あの人、他人が落とした小銭を即座に拾って、なんて意地汚いんだ」という意味の「あっ……」ならば理解ができる。私の行動を見て思わず声が出てしまったのだろう。そして、届けに行くのを見て、後に続く言葉をぐっと飲み込んだ。これならなんの問題もない。

・ただ、もしもその「あっ……」が「あっ、俺の落とした50円玉なんですけど……」だったらどうだ。50円玉を落としたのは紳士ではなく、後ろの男性だったとしたら。私は"落ちた瞬間"、正確には"着地した瞬間"しか見ていないので、50円玉が実は後ろから転がってきたものである可能性を否定できない。その説を補強するかのように、後ろの男性から「ジャラ ジャラ ジャラ ジャラ」とポケットの中に入った小銭が盛大に擦れ合う音がする。

やったか……???

・これ、やっただろ。後ろの男性が落とした50円玉を、全然関係ない紳士に届けただろ。0.1%の確立を引いたんじゃないか。善人ぶって小銭を拾ったアホが、男性から50円を実質的に奪い取ったのではないか……。

・怖い。背後から聞こえる小銭の音が怖すぎる。

・でも、1分ほど悩んでから、意を決して後ろを向き、「あの……さっき道に落ちた50円って、もしかしてあなたが落としました……?」と聞いた。

・はたして男性の答えは……「いや、違いますけどすみませんジャラジャラさせてるから(聞いてくれたん)ですよね

・あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜よかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

・やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。救われた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。ありがとう〜〜〜〜〜〜〜〜〜。もし、「実はそうでした」と言われたらその場で私の財布から50円玉を差し出すつもりだった。でも、それはそれでキモすぎるよなぁ!!!!! あぶね〜〜〜〜〜〜〜。キモすぎずに生きられる〜〜〜〜〜〜〜〜。

・以上が、「無事に済んだからよかったけど、済んでなかったらどうすんの?」のコーナー。反省して、次からは小銭拾いません!



・ワヒロで回文短歌に挑戦してみた。

・「立つ石間 透野光希が 振る白知る 深き罪の 疎ましい蔦
(たついしま"とうのみつき"がふるしろしるふかきつみのうとましいつた)

解説
まず、"石間"というのは「渓流の石や岩の間」という意味だ。透野光希はヒーローとしても星乃一族としても、人と人の間に立つことが多く、その純真無垢さが癒しとなる場面も多い。一方で、彼の出自はBIRTHが犯した過去の罪と切り離せず、同時に、奥深い部分に「七見薔明」という棘のある蔦も絡みついている。彼が白い正義を振るうときも、笑顔を見せる時も、完全にイノセントな存在にはなりきれない。むしろ、その白さが過去の暗い罪を浮き彫りにして知らしめている……

・……みたいな解釈でどうだ。

・作った自分が言うのはおかしいのだけど、出来上がった短歌の意味が全くわからん。めちゃくちゃ無理やり解釈を捏造した。意味の通る回文短歌を作るのは、私如きには不可能。後から意味をつけていくしかない。ムズすぎる。

・そもそもまともな回文も短歌も作ったことないくせに、回文短歌に挑戦したのが間違いだったな。

・でも、やってみたい欲がとりあえず満たされたのでよしとする。


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