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鴉 2021/06/24

日記

・朝、コーンフレークを深皿にざっと出し、牛乳を注いだ。いつもならすぐ食べ始めるのだが、今日は歯磨きをしていなかったことを思い出したので、少しの間目を離し、口内をすっきりさせてキッチンに戻った。すると、なぜかキッチンに牛乳の海が出来ている……。

・ゑ!? なに!? 注ぐときに牛乳をこぼした記憶はないのにどうして……。ひとまず拭こうとお皿を持ち上げたところ、お皿自体からポタポタと牛乳が滴っている。よくよく見てみると、お皿にボールペンの替芯くらいの大きさの穴が空き、そこから牛乳が出ているのだった。

・お皿に穴が空くなんてことあるんだ……。「穴が空く」で使用不可になるものって、他に靴下くらいしか思いつかない。まさか、お皿もそのグループに属していたとは。


カラス

・家の前にいたでっかいカラス。かっこよく飛んでるところが撮れた!と思っていたのに、後で見返したら未確認飛行物体(確認してるけど)でしかなかった。

うんこ

・顔。毛並みがばっさばさだけど、このカラスが特別ばっさばさなわけではなく、平均してカラスはこんなもんなのかな。身近な鳥だと、鳩とか雀はわりときれいな身なりをしている気がする。

・カラスの目ってやっぱり怖いな……。首がどこへ向いていても、自分が見られているような錯覚に襲われて、姿を見かけるだけでドキッとする。オーディンが世界のあらゆる情報を耳に入れるためにカラスを飛ばしたというのも、この目が関係していたりするのだろうか。


・夕方に、板チョコアイスを買うついでに少し散歩をした。ついこの前まではそこかしこのコンビニでコンビニで取り扱っていたのに、今は歩いて7分くらいかかるコンビニでしか見かけなくなってしまった。食べたいなぁと思ったときに、いちいちそのコンビニまで出向くのは面倒なので、今日はその店の板チョコアイスを出てる分だけ全部買った。

・冷凍庫に板チョコアイスの長方形の箱が規則正しく並んでいて壮観だ。家に板チョコアイスが備蓄されているのとないのとでは心の余裕が全然違う。


・やらなきゃいけないことがあるのに、発作的に左腕の腕毛を剃りはじめてしまい、しばらくそれに全身全霊を捧げてしまった。いま、一番やらなくていいことを……なぜ……。左腕がつるつるになって、摩擦係数がゼロになった代わりに、自分の首に巻き付いたロープが少しずつ締まっていっているのを感じる。左を剃り終わった瞬間に我に帰ったので、右腕は手つかずのまま。

・なんか、年に1回くらいのペースでどこかしらの毛を剃っている。去年か一昨年はスネを剃って、その前は腕とスネ両方だった。剃っている最中は無心になれるし、成果物が目に見える形で現れるから、やり始めると止まらなくなってしまう。美意識からの行動ではなく、ただなんとなくやっているだけなので、除毛クリームなどは使わず、小さい電気シェーバーをそっと肌にあてて、流れに沿って静かに毛を刈っていく。少しずつシェーバーの刃に細い毛が集まり、刃が通ったあとの腕には道ができる。この作業を繰り返して、気が済んだらシェーバーをカミソリに持ち替え、残った小さな毛を取り除く。この間は本当になにも考えていない。ぼんやりと、邪念を抱くことなく目の前のことだけに集中しているのだ。

・これが私にとってのマインドフルネスなのかもしれない……。

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