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リアル派かオンデマンド派か

リアル配信とオンデマンド配信

リアル配信というのは、1回限定の配信サービスです。TV番組を想像すれば分かりやすと思います。

それに対して、オンデマンド(On Demand)配信は、自分の都合のよい時に、見ることのできるものです。たとえて言うならば、Youtubeがその代表例です。

リアルはリアルのオンデマンドはオンデマンドの良さがあります。

ちなみに、DLして視聴するようなものは、オンデマンドとは一般的に呼ばず、視聴者の要求に対して見ることができるオンライン放映を指す言葉です。


オンデマンド配信の意味

とはいえ、数年前なら聞いたこともないような言葉、【オンデマンド】が、最近急速に普及した理由を考えたいと思います。

一番は、視聴者からの要求です。

Youtubeの流行とともに、視聴者サイドとしては、「時間のある時にゆっくりと見たい」という要求が増えてきたのが一因です。

さらに言えば、コロナ禍でのオンライン講座の普及です。

今までは、リアルで行われていた講座でも、コロナの影響で、そのほとんどがオンライン講座に変わりました。

同じオンラインであるなら、「録画で後ほど視聴したい」と感じるのは自然な流れです。

以前であれば、日程を調整して、交通費や宿泊費をかけて参加していたものが、オンラインになったが故に、「都合のいい時にゆっくり見たい」というこちらの都合が押しとおってしまった感じです。


有料講座で顕著になったオンデマンド

有料講座の多くは、当日視聴できなかった会員向けサービスとして、オンデマンド(動画配信)を併用しているものが多くあります。

まあ、たとえ個人的な都合であっても、高い授業料を払っていながら、「講座が見られない」なんていうのは、参加者ファーストの取組になりません。

その意味では、当然のことだと思います。

私自身も、リアル講座と録画配信講座の2本立てを持っています。

復習を兼ねて、しっかりと学ぶ機会が与えられるオンデマンドは、今後も定着していくと思います。


オンラインとオンデマンド、どちらがいいのか

オンデマンドの利点で重要なものに、「早送りで視聴できる」というのがあります。リアルであれば、早送りは絶対に不可能ですが、オンデマンドであれば、再生スピードを自由に変えられます。

2時間の講義でも、1時間で視聴することも可能になる訳です。

時間の節約という観点からも、有利になります。

とはいえ、リアルは意味がないのかというと、そうではありません。

まず、講師とのやり取り、駆け引きが体験できる点です。

特に講義であれば、「1分間考えて、最低でも3つ答えを書いてください」みたいなことができます。

当然、集中力も理解力も格段に上がります。

また、直接質問する機会があるのも、重要なポイントです。

これは、理解を深めるという側面と、講師の人に自分をアピールできるという側面があります。

また、リアルしかない場合は、1度切りなので、「一言も聞き漏らすまい」と、参加する態度にも違いが出ます。

まあ、いわゆる、一期一会です。


リアル配信の流れがClubhouseに影響を与えている

今流行りの「Clubhouse」。これは完全にリアル配信です。

その瞬間に、その場所に行かないと、聞くことができません。

まさに一期一会の世界です。

映画「君の名は」のように、ちょっとの時間のズレがあっても、ちょっとの場所のズレがあっても、出会うことはないのが人との出会いです。

Youtubeの登場で、TVが廃れてしまったものの、Clubhouseの登場で、またTVの良さを再認識し始めた。

そんな感じの流れだと思います。

この点については、新田さんのこの記事が絶妙に素晴らしく解説されています。


これからのClubhouseの活用法

Clubhouseは始まったばかりのサービスなので、色々な形での発展があるでしょう。

先日、新田さんの放送を聞きながら思ったのが、「遠く離れた人が、一瞬力を合わせて、大きなエネルギーを生み出す」という活動です。

何のことや?という感じですが(笑)

以前TVでこんなことをやっていたのを思い出しました。

それは、真夏のある日の午後、エアコンの使用により、電力がひっ迫しているということで、ある番組のMCが、こう言ったのです。

【皆さん、電力需要がひっ迫しています。今から、3分間だけ、エアコンを止めてください】

3、2、1の掛け声のあと、余剰電力のグラフが一気に上がりました。

これは、見ていてびっくりです。

何人の人が参加したか分かりませんが、MCのたった一言で、大きなちからになったのは間違いありません。

そして、Clubhouseは、そんな可能性を秘めたSNSだということを改めて感じました。



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