この際9月新学期へ移行

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入学式と言えば、桜。

正に日本の春の象徴ですね。毎年、桜の花びらをバックに、写真を撮る。日本の風物詩とも言えるシーンです。

ところが、今年はこの入学式すら、行うことなく、新学期が始まっています。そう、コロナウイルスの影響です。

そして、いくつかの県では、既に5月末までの休校を発表しています。3月から数えると、3か月間、学校がお休みと言う異常事態です。

我が家にも、高校3年生と大学3年生の娘がいます。大学生は、オンライ授業が始まっているのですが、高校生の娘の場合は、学校からの課題があるぐらいで、授業を進めるような対策はほとんどありません。

さらに言えば、高校3年生の娘は、中高一貫の学校に通っているのに、このレベルです。公立高校であれば、さらに状況はよくないと思います。

この子たちの代は、センター試験が変わる年て、つい半年前までは、英語に関して言えば、スピーキングを外部団体の試験で判定するとか言われ続けた学年です。

最終的には、文部科学大臣の英断?で中止になったのが、9月1日。あの首里城が燃え落ちた日です。

今思えば、英検とかは軒並み中止なので、強引に行われていたとしたら、とんでもない状態になっていたと思ってます。

余談ですが、中高一貫の学校なので、修学旅行は今年の2月に、沖縄に行く予定でした。しかし、コロナ禍の影響で、突然の中止。

キャンセル料だけで、3万円弱。家族で、美味しいフレンチかイタリアンに行ける値段で、仕方がないと思いながら、次女の思い出が突然亡くなったことに、掛ける声がありませんでした。

そんな試験制度やコロナ禍に翻弄されているのは、高校3年生だけではありません。今日のニュースで、インターハイ中止も決まりました。中学生の全国大会も中止になり、このままでは、夏の甲子園も難しい状況です。

マイナスの影響しかないコロナ禍ですが、ここで、少しだけ光明がさした議論があります。それは

9月始業

欧米が9月始まりなのに対し、日本は今でも4月はじまりです。

日本から、海外の大学に進学する場合は、5か月間遅れが生じます。日本への留学生もまた同じです。なので、東京大学とかは、9月受け入れも実施しています。

コロナ禍で、学校の休校が続く中、今まで何度も議論されながら、制度の関係で無視され続けた9月始業を一気に進める、絶好のチャンスです。

思い返せば、江戸時代まで続く陰暦を捨て、欧米列国にならい、太陰暦を採用しました。東南アジアの各国が今でも、旧暦で正月をお祝いする中、日本だけが、太陽暦で正月をお祝いしています。

そんな伝統行事も切り捨てて得たもの、それが欧米に負けない、富国強兵への道でした。そのお蔭で、先進国の仲間入りを果たすことができました。

今のままでは、子ども達の1年は半分近くに減らされます。ひょっとしたら、数ヶ月しかないかもしれません。ならば、せめて在籍時期を増やす意味も含めて、欧米と同じ9月始業式をするべきだと思います。

コロナ禍の影響で、休校が延長され、文部科学相も重い腰を上げました。

とは言え、課題も多いのも事実です。その一番は、会計年度との相違です。

公務員の定年は、誕生月ではなく、年度末です。

つまり、4月生まれの人も、3月生まれの人も、全て3月31日が退職の日です。学校の制度を考えると、4月入学、つまり、3月末卒業を5ヶ月延ばすとすると、定年を迎える教師や異動する教員のクラスは、途中で担任が変わることになるのです。

特に、小学校6年生の担任や中学3年生の担任は、やるせない思いがあると同時に、進路指導を残り5ヶ月で引き継がなければなりません。

ならば、いっそ、今年から公務員の8月末定年制を導入し、欧米に合わせる努力をしてもいいのではと思います。

変革には痛みを伴うものです。しかし、3月末定年を8月末に伸ばすのであれば、痛みはないはずです。短くするのであれば、問題は大きいでしょうが、長くするなら、不満は出ないでしょう。

これだけ授業が削られている子ども達にとっても、決して悪い話ではないと思います。

是非、世論の後押して、9月入学を実現してほしいと願うばかりです。






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