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「それにしても奇妙な世界だな、珍奇植物は」 「ついこの間まで見慣れてた品種が、あっちで暴落し、こっちで廃墟になり ちょっと目を離すと、キレイさっぱり消えちまってる。 それにどんな意味があるのか、考えるよりも早くだ」 「ここじゃ過去なんてものには、一文の値打ちもないのかも知れんな」 「俺たちがこうして話してるこのP. willinckiiだって、ちょっと前までは低価値だったんだぜ」 「それが数年後には、目の前のこのP. willinckiiに巨大なドワーフ市場が生まれる