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5.人の優しさに助けられ

一人旅のスキー
それも電車移動はいろんなことがあります
いろんな方に道中助けていただきました

2月の三連休
降雪量が多い新潟県妙高の先
新井のスキー場に行く

このときは珍しく女友達と…
まだ長野新幹線はなく
特急に乗ってスキーへ

このスキー場…
晴れていると山頂から日本海が見える
あまり観光地化されていないこと
人があまりいなかったこと
雪質と雪量が最高で
パウダースキーが楽しめること
そんな理由で好きなスキー場のひとつ

帰り…仕事が出来て
友達が予定より一本早い電車で帰ることに

私は通常ならスキー板は
次の予定の宿に送るのだが
次の週にコブ仲間と滑る予定だったので
板が違うため持ち帰ることに…

駅にギリギリに飛び込み
電車に乗る…あ…ここ自由席の車両
少しずつ指定席の車両まで移ろうと
動く電車の中…
スキー板と大きなリュックを背負い
ジリジリと移動…

あと2両くらいのところで
デッキまで人が溢れて動けなくなる

あ〜今日三連休最終日だった…
半分移動を諦めかけて
リュックを下ろして呆然としていたら

隣に立っていた私より若い男の人が
…どうしました?と聞いてくる

…私、よっぽど困った顔していたのね
指定席あるんだけど人で進めなくて…
この荷物もあるし…

そう言うと…
僕一緒に席まで持って行きますよ
と、ひょいとリュックを持ち上げ
どんどん人をかき分け進んでいく

え…別にいいよ…
なんて言葉を飲み込んじゃうくらい
行動が早くて…
私はただ…ついていくだけ
かき分けていく人に
すみません…と言いながら

2両先の旅は勇敢な彼のお陰で
あっという間に終わり…
荷物を上に乗せてくれて
板を車両後ろに置いてくれて

じゃ、僕はこれで…と立ち去ろうとする
…ん?あ、私の隣の席…
彼女キャンセルしないで
帰ったはずだから多分空いてる…

立ち去る寸前で思い出し…
あ…どこまで行くの?
この席空いているから
良かったら座っていく?と声をかけ

いいんですか?と恐縮しながら
ありがとうございます…と隣の席に

新井に実家があり…
長野でお勤めの会社員の方

一人で帰るはずの電車旅が
思いがけない出会いで
楽しい時間となったこと
今でもふと思い出します

その後…長野近辺でスキーするとき
現地集合でみんなでスキーに行ったり

お互い同じような時期に結婚して
…自然と連絡を取らなくなりましたが
行動力ある心優しい人だったなぁ…と

この出来事をきっかけに
困っている人を見かけたら
ためらわずに声をかけよう❗️

そんな当たり前のことを
再度刻ませてくれたこと
いまさらながらですが
ありがたいなぁと思い出しました

わたしちは人の優しさに助けられて
今…このときを生き続けているんだな

…つづく


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