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13.調和の極み

1年生の夏から伴奏を
頼まれるようになりましたが
そのあとも様々な楽器との
響きの調和を体験しました

トロンボーン
チューバ
トランペット
クラリネット
オーボエ
バイオリン
チェロ
声楽…などなど

アンサンブルの授業もあったため
弦楽トリオなども楽しみました

オーケストラは高校時代
すでにパーカッションで体験
なので授業は選択せずに
その時間を全て伴奏へ費やしました

様々な楽器の方の伴奏を行うと
その方のオーディションなどに
同行するということも増え
いろんなところへ行くことも

一番楽しかった記憶は
秋田の大曲で開催されたオーディション

一泊旅行気分で同行させていただき
冬の真っ白な世界で
きりたんぽを堪能しながら

もちろん新幹線で行けてしまうところは
日帰りで強行スケジュール(笑)
その土地のことは移動の車窓の景色と
演奏会場のことしか覚えていない

でもこういうのも嫌いじゃなかったなぁ

さすがに大学4年生になったとき
伴奏の掛け持ちが10人くらいいたので
2人まで絞ることにしました…
なぜなら…

まぁ伴奏あるあるの話ですが
本番1週間前に楽譜持参は当たり前
3日…という方もいました(笑)
誰も引き受ける人がいなくて
見るにみかねてやったことも

一番大変だったのはヒンデミット…
近現代作曲家のチューバコンチェルト
1週間前に持ってこられたときは
さすがに怒りこみ上げ💢ました

さらに本番では…
お休みを数えられなくなり
チューバが見事に
譜面と違うところで音を鳴らし
そこにピアノが合わせる…

調和を通り越した
スリリングも体験させていただき
これもこれでいい思い出

音大時代は二台ピアノなども含め
音が広がる調和の極みを
こころから楽しんだときとなりました

…つづく


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