先生を選ぶ方法に対する考察 その4

3.初めての挫折

K先生の予告通り…
もう少し専門的に教われる環境を
選択する時期とレベルとなり

音大の教授のレッスンを受ける
もしくは音大附属の、音楽教室へ行く
どちらか二者選択を決断することに…

日本には音大はいくつかあり
音楽大学間の先生方の派閥もあるので
この先がほぼ決まってしまう
大きな分かれ道となります

音大教授に習うと…
日本の中ではその音大に行く
その選択肢しかほぼ残らなくなる

音大附属の音楽教室は
まだその辺が少しゆるい状態

ソルフェージュや合唱など
みんなで学べる…
そんなカリキュラムがあり

いままで個人レッスンしか受けていない
そんな私には大変魅力的なレッスンだらけ

…迷わずわたしは音楽教室に行きたい❣️
そう言った記憶があります

バスを使って1時間くらい
土曜日午後の教室のレッスン
またさらに日曜日に
先生のお宅でのピアノ個人レッスン

音楽教室に入るためには
実技、聴音などテストがあり 
合格した人はさらに能力別クラス分け

また何ヶ月かの期が終わる度に
さらにクラス分けテスト

ソルフェージュなど
取り組みが遅かったので
(早い人は3歳から訓練…)
まずここでとても苦労をしました…

ピアノの先生は教室側が決めて…
最初初級で付いた先生は
とても優しい先生で
私もレッスンが楽しく
どんどん教則本も進んでいった記憶が

練習曲でチェルニー教則本がありますが
小学4年生で40番教則本の途中まで
ぐんぐん進んで行きました…

初級から中級へ…
小学校5年生で教室のランクも上がり
昇級試験も合格し…
クラスのメンバーも変わり
ピアノの先生も変わる

空気感も今までの楽しい感じではなく
音楽受験モードに一気に変わる…

そんな変化に戸惑いつつ…
新しいピアノの先生は
私のピアノを聴いて…
不機嫌になり理由を言わずに

…下手ね…
チェルニー40番を弾くなんて
ダメよ…
30番からやり直しね…
みんななにを教えてきたのかしら

あなたもダメね…
素養が全くないわ…
ピアノをやっていても
意味がないんじゃない…

理由がわからない、言わない
今まで出会った先生とは違う

自分のやり方しか認めない
今までのことを全部否定される

そして人格まで否定される
先生のこと…嫌いですから

…わたしはこの頃から
ピアノを弾くことも聴くことも
避けるようになってきました
…初めての挫折です

学び
『否定の想い、言葉からはなにも生まれない』

…つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?