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先生を選ぶ方法に対する考察 その9

8.脳で奏でる♬

ピアノを演奏するときは
奏法などをしっかりと練習し
何も考えなくても弾けるように
自分のものとして叩き込んで…

そんな反復練習が一番大切ですが
ただ、闇雲に行うのではなく
それをどうすれば効率的に
時間をかけずに習得するのか

そのときの気分ではなく
ど根性論でもなく
自分の演奏管理を初めて教わった
先生との出会い…

高校でのピアノの先生に
芸大教授を紹介していただき
さらにその下見として
当時は非常勤の先生だった
O先生の元へ…

受験が終わるまで3年間
お世話になることになりました

教授のおじいちゃん先生は
それはそれは怖くて…
なおかつ言ってることが
レベル高すぎて私にとっては宇宙語…

周りの生徒さんたちも
あまりにも上手な方が多くて
…すごい劣等感(笑)の中
レッスンを受けていました

そんな中…O先生のレッスンは
出来ないことに怒るのではなく

何故出来ないのか?
どうしていきたいのか?
そのために何をしたらいいのか?

初めて思考を使ったレッスンを
きちんと受けられたことが
本当にありがたい限りでした…

レッスンに行くにあたって…
このレベルまでくれば
それなりに時間をかけて練習しています

それでも出来ないこと
家では弾けたけど
環境が変わると弾けなくなる
そういうことが当たり前に起こります

そんなことを想定した中で
どうやってリカバリーしていくか

出来ないことを100発100中にするため
どんな練習方法で臨んでいくのか

そして筋肉の使い方や解し方
レッスンの中にはそんなエクササイズまで

演奏を行うこと…
こんなにも自分自身を管理して
なおかつ解放してコントロールするとは

そんな学びをいただいた先生

感覚だけで弾いていた私は
初めて能動的に頭を使い
さらに身体も使い鍛錬を重ねる

安定感がある演奏に変わったのは
この頃からだと思います

こんな先生はもっと早く出会いたかった
当時は先生の言われることを
理解していくのに必死でしたが
そんな風に思った先生の一人です

ただ闇雲に出来ないからと言って
レッスンの間…怒るのではなく
どうしたら出来ないことが解決するのか

教えることの奥深さ…
この頃に感じることとなりました

学び…
『練習は効率的に脳を使って行うべし』

…つづく


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