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14.行き先を見失いつつ…

大学4年…
時はバブル終わりかけ
音大も一般企業就職を推奨され
音大生は真面目だから
企業側も欲しがっている

そんな世間の流れの中…
教員免許を取るための教育実習と
就職試験の日程が重なっていたり
いろんな世の中の矛盾を感じつつ

興味があった音楽療法のために
ドイツやアメリカに留学することも
視野に入れながらも
なかなか決められなく前に進めない

音楽家として生きていく道も
きちんと稼ぐのは大変…
その思いだけが先行して
強い思いも貫くことも出来ず

ただ…
卒業したら定職につかなければならない

そんないわゆる常識と
自分のこころとの均衡がとれず
ただただ時間のみ過ぎていく

大学の研究生となる道
大学院に進む道…
…結局は試験通らず阻まれる

でもバイトであちこち
演奏をするお仕事はいただく

…あの頃は9時5時で働くことが当たり前
フリーで働くことに抵抗感あり
時代の流れのままなにも決められず

そんなとき
父が事業を立ち上げる
…会社の経理を任され
自宅でピアノを教える

その合間にフリーで演奏
もやっとしながらも
留学に憧れを持ちながらも

初めてのこころの迷子
でも行き先を見失いつつも
物事は進んで生きていくのね

そんな風に思った大学卒業…

…つづく

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