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3 哀しみと愛 赤塚さんへ

赤塚さん 今日は哀しい雨が降っていました。
赤塚さんの大切なお友達のご主人のご葬儀を今日は日本中の方が、そっと息をするような気持ちで祈り、感謝の思いを送り、手を合わせていたと思います。

赤塚さんも、どんな哀しいお気持ちでおられたことでしょう。
安倍さんが、とても哀しい事件で亡くなられたことで、たくさんメールをいただきました。みなさん、もちろんいろいろな思いをもっておられるので、メールの内容もいろいろでした。
安倍さんが大好きな方もおられます。そうでない方もおられる。どうしてこんなことが起きたのかと嘆く方、安倍さんが憎まれていたのだろうと考える方もおられることがわかってびっくりしたりもしました。
そして、安倍さんを殺してしまわれた方を、心から憎いと思われる方もおられて、あるいは、安倍さんの奥様のことはもちろん、殺してしまわれた方のご家族を心配しておられる方もおられました。
みんな色々な思いをもっておられて当然なのかもしれません。「かっこちゃんはどう思いますか?」「思いを書いてください」という方もおられます。
私は心から悲しかったです。すごくすごく すごくすごく悲しかったです。そして今もとても悲しいです。
あってはならないことが起きたという強い思いもあります。
それでも、大勢の方にいただいたメールの中にあった言葉、罪を犯してしまった人を「いらない命か?」という問いかけに、私は、「生まれてこなかったらよかった命」「いらない命」というものは、絶対にないとそのことは強く思っています。
そこはどうしてもどうしても、私の譲れないところだとも思うのです。
みんな大切ないのち。そしてみんなでひとつのいのちを生きている。いつも心からそう思っています。
そして、もうひとつ、「かっこちゃんは、どんなこともいつかのいい日のためにある」というけど、この事件が「本当にいつかのいい日のためにあったのか?そうかっこちゃんは思いますか?」ということについて、私は今は悲しすぎて、わからないと答えたいです。あまりに悲しいことですから。
それでも、たとえば、イエス様があの亡くなり方をしたことが、そのときに、必要だったかどうかはわからなくても、2000年経った今、そのことで、救われる人がいるということがわかってきたように。うんとあとで、もしかしたらわかるのかもしれません。
そして、もうひとつ思うことがあります。
人間は目の前の方が悲しいと自分も悲しいという思いを持っているから、安倍さんの奥様の悲しみや、周りの方の悲しみや、罪を犯してしまった方のご家族の悲しみも、みんなが感じていて、深い沼に引きづられるように悲しいのだとそんなふうに思います。
そして、そう思いながら、これほどまでに国民のみなさんに愛されておられるのだと実感した日でもありました。奥様にも愛をいっぱいかけられて、そして奥様からも愛され、あふれるような愛をいっぱい持っておられた方だと心から感じました。

赤塚さん、本当にいろいろなことが起きて、そして、心が震えたり、泣いたり、ときにはわーとわめいたり。でも笑ったりもします。その感情の揺れもまた、必要で起きるのでしょうか?
赤塚さんはどうしておられるのだろうとなんども思っています。

どうかお体を大切にされてくださいね。     かつこ

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