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東海道徒歩旅[1日目]

いよいよだ。始まる。ドキドキしている。
朝7時に起き、京都に向けて電車に乗る。
荷物は極限まで少なくしているため、軽い。小豆島を徒歩で一周した時は、寝袋や雨具が入っていて相応に重かったが、今回はそれも無しである。

今から歩いて旅をしようとしているというのに、今私は電車に乗って旅のスタートである京都に向かっている。そう思うと少し笑えてきたが、車窓から外の風景を眺めていると、そういう思いもなくなって、徐々に雑念が消えていくのを感じた。良い意味で、ぼーっとしているような感じだ。流れに、身を任せている。良い状態だ。
車窓から空を眺めると、呆れるくらいの快晴だった。飛行機雲でもないのに、雲が一筋、龍のように伸びていて不思議だった。雲というのは普通、塊で現れるものとばかり思っていたが、今私が見ている雲は線のように細く、長く伸びている。


電車で阪急京都河原町まで。そこから歩いて三条大橋に向かう。

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三条大橋に着いた。いよいよここから始まる。
それにしても、いい天気だ。晴れて良かった。このまま旅の間ずっと晴れていたら良いのだが、どうなるだろう。

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鴨川がすごく綺麗だ。スズメ、ハト、サギ、カモ、メジロなどさまざまな種類の鳥がいた。半日くらいここにいてもいいくらいだが、先を急ぐ。

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ちなみに、初日であるが、自分が東京まで行っている未来が全然想像できていない。途中でリタイアする未来なら簡単に予想できるんだけど、あんまり成功している図が思い浮かんでいないんだよな。現実味がないというか。

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分岐点があり、右手に進む。急に細い路地になる。

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細い路地にもかかわらずトラックが結構なスピードで通り過ぎて、ヒヤリとする。改めて気を付けていかないとな。
その後は車が来たら一度立ち止まってギリギリまで体を側溝へ寄せるということをしていた。

歩いていると、ハンドベルの音が近くの家から聞こえてきた。

隣は山になっている。竹林が風で揺れて、サワサワと音を奏でているところに、ハンドベルの音が重なって、いい音色だった。
しばらく歩いているとピアノの音も聴こえてきた。音があふれる素敵な道だった。

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峠道に入る。それほど急ではないが、緩やかな上り坂が続く。

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少しだけ休憩。
あんまり長い間歩き続けるのもよくない。
腰が少し痛い。まあ、腰は普通に生活してても痛いので、あんまり気にしないことにする。足の方はまだまだ大丈夫だ。

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こういうごちゃごちゃした風景好き。

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峠を超えて、下り坂に入る。いい感じに電車の写真も撮れた。

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坂を下っていると、雪が溶けずに残っている場所があった。数日前はここに雪降っていたということか。改めて晴れて良かったなと思う。

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時間にも余裕があったので、少し遠回りをして琵琶湖の近くを歩くことに。

琵琶湖に沿ってずっと歩いていくと、大津湖岸なぎさ公園という公園があったので、そこでしばらく休憩。ホテルのチェックインまでの時間に余裕があったので、鳥を見ながらのんびりした。

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瀬田唐橋に着いた。この橋を渡るためにすごい遠回りをした。一応この道が旧東海道になっているからこっちまで来たが、橋としては特に代わり映えのない普通の橋といった感じ。
橋を渡り、また歩く。

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瀬田唐橋を渡った先は一号線沿いを歩いたので、特に代わり映えのない風景が続いた。そのため、特に写真は撮っていない。

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ホテルに着いた!結構疲れたね。ゆっくり休もう。

歩いた後に書くのはなかなかしんどいかもしれない。頑張って書くけどさ。
今日は初日ということもあって、まだ元気があったため、そこそこ多くの文量を書けたが、もししんどくなってくるとこんなに書けないかもしれないな。まあ、その時はその時でなんとかしよう。


三条大橋→南草津駅
歩いた距離ー25キロ


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