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東海道徒歩旅[3日目]

今日は長め!眠いけど書いていくぞ〜。

今日は朝の4時半に出発。まだ暗い。寒い。手袋をつける。手袋持っていくか悩んでいたのだが、持ってきて良かったな。

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空を見ると、まだ月が出ていた。黄色というよりはオレンジ色の、尖った三日月だ。鋭くオレンジ色の光を発している。少し不気味だったが、妖艶な美しさがあった。

今日は東海道関係なく、1号線をずっと歩こうと思って1号線沿いを歩いていたのだが、途中で歩道が途切れており、車道を歩くのも危ないくらい狭い道であったため、迂回する。その後、しばらく1号線に合流できず、完全に道に迷う。マップで調べてみても、なかなか道が分からず、30分ほど調べる時間があった。
他の人の東海道行ったブログなども参照し、なんとか正規ルートを見つけて、そっちに進む。結局来た道を引き返すことになり、2キロほど余分に歩いた。結果的に東海道を進むことになったので、それはそれでいいかと自分を励ましていく。

もしかしたらもう少しいい道があったのかもしれないが、辺りは真っ暗だったため、歩道がなかなか見つけられなかった。

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昨日から左足の裏が痛く、左足を少し庇いながら歩く。目的地はまだまだ遠いが、時間的には充分に余裕があるので、細かく休憩を入れながら歩く。

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ようやく1号線に合流し、歩道もしっかり整備されてあったため、そのまま1号線を歩く。歩いていると、正面に日の出が。炎のように赤くて、地球を照らしている。

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鈴鹿峠に向けて、ひたすら1号線沿いを歩く。
鈴鹿峠に向かう途中で、おばあちゃんに挨拶をされた。すごく人の良さそうなおばあちゃんで、絵に書いたように優しい笑顔をしていて素敵だった。

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鈴鹿峠辺りには雪が少し残っていた。歩くところには残っていないが、太陽が当たらないような場所にはそこそこの雪が積もっていた。試しに手で触れると、荒い雪が手の中でボロボロと崩れた。雪というよりは氷の粒のようだった。

この写真を撮ったあとくらいから雨が降り出した。降ったり止んだりを繰り返すような雨だ。小雨であったため、フードを被って雨を凌ぐ。峠を越えるときに雨が降っていると土砂崩れの危険性があり、迂回させられる可能性がある。この鈴鹿峠はぜひ自分の足で越えたいから、なんとか天気よもってくれと願いながら進む。

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いよいよ鈴鹿峠だ。角を曲がると、坂道が見えてきた。
60代くらいのおばあさんが小学3年生くらいの女の子をソリに乗せて引っ張りながら上り坂を登っていたのが微笑ましかった。
ソリの上で「がんばれー」と女の子が言って、おばあさんが一生懸命引っ張りながら「もう大きくなったから重いね」と言っていた。なんだか泣きそうになった。

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鈴鹿峠に入る前に見事に晴れた!
とても運が良い。一気に太陽の光が大地を照らしていて、水たまりや雪解けの氷をキラキラさせていた。

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雪が溶けかけて、また凍ったような感じの地面があって、転びそうになった。これから鈴鹿峠を下っていくので、足を滑らさないように気をつけないと。

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京都方面からだと、鈴鹿峠は基本的には下りが多い。実際、写真のような緑溢れる山道自体は15分くらいで下ることができた。

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山道にいる自分を撮りたいなと思って、角度を探していたら(いつもリュックを置いて、そこにスマホを立てかけて撮影している)、ちょうど登ってきた50代くらいの夫婦がいたので、撮影をお願いすることに。
「写真撮ってもらえませんか?」とお願いすると、快く引き受けてくれた。
その後少しだけ情報交換をして別れた。
この三日間、ほとんど人と喋っていなかったから、妙に嬉しかった。疲れが吹き飛んだし、左足の痛さも意識しないようになっていた。
体力の半分くらいは精神に由来すると思う。自分の中で体力が限界だと思っていても、何か特別に良いことがあれば疲れなんてコロッと忘れてしまうものだ。

山道は短かったが、そこからの下り坂が長かった。東京から来る人はこれを登ることになるのか。なかなか大変そうだ。

鈴鹿峠あたりは自然が豊かで、川も綺麗であるため、歩いていてすごく楽しかった。どうしても単調な街並みや道路をずっと歩いていると気分が落ち込んでくるので、こういう場所を歩けてラッキーだった。天気に恵まれたなあ。

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関宿に入る。道の駅があったので、そこで昼ごはんを食べた。

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ソースカツ丼を頼んだ。濃いソースの味がして美味しい。食べ進めていくと、わずかにレモンの香りがした。もしかすると勘違いかもと思えるくらい微量にレモンがかかっていて美味しい。

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休憩室のような場所もあり、畳が置かれている。ここで寝転んでいる人もいた。しばらく休憩した後、ホテルに向かう。ここからホテルまでは大体10キロ程だ。大したことないと思いきや、結構しんどい。1時間半歩き続けるわけだから、当たり前だが。

ただ、なんとなく体が慣れてきた感じはある。足の痛みに耐性がついてきたような気がしている。朝から左足の裏が痛かったが、鈴鹿峠を越えたあたりで全く痛みは感じなくなった。もしかすると、気がついていないだけかもしれないが笑。これが一時的なもので後から痛みがきたり、次の日にダメージが来ないことを願うばかりだ。

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たまたま電車が通ったので、急いでシャッターを切った。電車が通り過ぎるまでの3秒間の短い時間が好きだなと思う。

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ホテルに向かう時も少しだけ迷った。ただ、迷ったおかげでこの写真が撮れたのならプラスと捉えよう。

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ホテルに到着!大体4時くらい。早めの到着だが、今日は朝4時半出発だったのでちょうどいいくらいだろう。

今日は長い一日だった。朝の4時半からスタートしたというのもあるが、やけに濃い1日だったように思える。今日は私にとって物事が良い方向にどんどんと進んでいって、どこか不思議な気分だ。
始まる時は不安の方が勝っていたが、意外にも歩けるものだなと思う。休憩を入れつつ自分のペースを保てれば、どこまでも行けそうだ。体が慣れてきたのか、一昨日や昨日と比べて元気があった。自分を入れる写真はカメラの角度を決めて、リュックにうまく立てかけて、急いで位置につくという作業があるのでしんどいが、今日はそれもサボらずにできたと思う。載せてないだけで、結構自分が写る写真も撮った。
今日は早めに寝て疲れをしっかりと取りたい。


水口→鈴鹿峠→亀山
歩いた距離ー39キロ




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