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「ワラビしべ長者」2022年4月10日の日記

モバイルバッテリーが見つかった。
どこにあったかというと、普通にリュックの中にあった。今日の朝、ふとリュックの中をちゃんと探していないことに気がついて、荷物を全部出してみると、リュックの奥深くに普通に眠っていた。
自分でもびっくりしている。
一番ある可能性の高い場所をちゃんと探さずに無くしたと思っていた自分に驚きを隠し得ない。
まあ、無事に見つかったのでよしとするか。


今日は両親と姉で花見をすることにした。花見と言っても、レジャーシートを広げて弁当を食べるような花見ではなく、桜が綺麗な場所に行って適当にパンでも食べるか、みたいな、気軽なノリの花見だ。
桜華園というところに行くらしく、車に乗り込む。父親の運転でしばらく走らせる。
今日は私の頭が賢いモードに入っていて、気になったことはすぐにみんなに聞いてみるし、みんなが分からなかったらすぐに調べるみたいな、知的好奇心が高い日だったので、結構賢くなれた。
一つの山に全部桜の木を植えたら春めっちゃ綺麗じゃない?と両親に言ったら、実際に吉野にあるらしい。どうやら1000年前からあるみたい。昔の人と同じ発想だったな。

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行った場所では桜まつりというものをやっていて(4人とも知らずに行った)、屋台などが出ていた。入り口から少し進むと、太鼓の音が聞こえてきたので近くに行ってみると、5人くらいの人たちが和太鼓を叩いていた。

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女性が4人くらいいて、女性の方が多かった。腕まくりをした男性の姿をイメージしていたが、太鼓を叩く女性もめちゃくちゃかっこいいな。

太鼓には音階というものがないので、リズムの変化や音量の大きさだけで表現しなければならないのだが、ちゃんとリズムと音の叩き方で音楽になっていたから面白かった。

少し斜めから見ると手の動きが揃っていて気持ちがいい。時々激しい動きをするので、音だけじゃなくて、視覚的にもすごい迫力があった。

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山の中にたくさんの桜が植えてあるような感じだったので、軽く山を登りながら桜を見て回る。
桜にも色々種類があって、名前が付いてあった。

思川(おもいがわ)という名前の桜の木があって、その名前をつけた人センスあるなあって思った。
普通、桜の木に川っていう名前付ける?

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野草を採っている人が結構いて、よく下を見てみると、ワラビがたくさん生えていた。野草にも興味があったので、この機会に食べてみようと、少しだけ収穫した。タンポポの葉も一枚だけ採ったので、家に帰って調理してみようと思う。

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一通り桜を見終わって降りていると、さっき太鼓を叩いていた場所で、今度は獅子舞の踊りをしていたので見に行くことに。
ちゃんと踊りを見たことは無かったのだが、かっこいい。
演目が何個かあるみたいで、一応物語のようなものがあるみたいだった。それぞれの演目の前にどういう物語かなのかを説明されて、それを聞いた後だとなんとなくこれがどういう動きなのかが分かるようになっている。

人前で何か披露するということはそれが何であれかっこいいなと思った。
クラスの中心とかに立って色々している人を嫉妬したり恨んだりするような人もいるけれど、私は素直にすごいと思っていたし、そういうことができるだけで格好いいなと思う。

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今はこんなに桜が綺麗で人も多く来ているけれど、夏になればただの木でしかなくなる。人も今日みたいにたくさんは来ないだろう。それに少しだけ寂しさを感じた。桜の種類によってはすでに散ってしまったものもあって、そういう姿を見なければ恐らく寂しさなんて感じなかったのだろうなと思う。これは情緒的な寂しさで、悪くないなと思った。

腰が痛くなってきたので、私と母親だけ入り口付近のところにあるベンチで休憩。父と姉はもう一度和太鼓のパフォーマンスがあるということで、見に行った。
30分ほどベンチで休憩して、帰ることに。
帰りはスーパーでアイスを買って帰った。
腰が痛いのと疲れていたので、車の中ではずっと寝ていた。

家に帰って、ワラビを調理してみることに。
ワラビはアク抜きが必要なので、まずは湯に入れて、重曹を少し入れる。
インターネットに茶さじ一杯と書いてあったが、茶さじなんて知らん!と思って適当に入れた。
祖母が植物には詳しいので、聞きながら作ったが、結構適当でも良さそうなので、ある程度自己流も入れながら作ってみることにする。

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結構アクが出てきたので、一度水を変える。
変えた水が臭くて、アク抜きをしないと美味しくないというのも分かる気がする。

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何回か水を変えたあと、しばらく水にさらして、天ぷら粉につけて揚げていく。

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完成!
食べてみると、味がほとんど無くて、よく言えばクセが全くない。苦味も全くなくて、食感もあんまり感じない。天ぷら粉をそのまま揚げて食べているみたいで不思議な感じだ。

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揚げすぎたのかなと思ったので、今度は短い時間揚げてみる。
揚げすぎない方法だと、ワラビのねっとりとした食感が出てきて結構美味しい。こっちの方が正解な気がするな。
味は相変わらずあんまり無いのだが、とろみという食感が加わっているので、さっきのやつよりも美味しさが感じられる。

無事に完成したので、祖母にもあげようかと思い、一階へ。
祖母は美味しいと言って食べてくれたので良かった。ワラビをあげたお礼にアイスをもらった。

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しかもちょっと高いやつだ。
ワラビをあげることによってアイスをゲットした。わらしべ長者ならぬ、「ワラビしべ長者」だ。

普通に美味しく食べられるということが分かったので、無人島に行った時とかに見つけたら容赦なく食べられるな。今度近くの山にも生えてないか見に行こうっと。

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