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一週間無人島生活[二日目]~湧き水の発見と濾過編~

夜はそこそこ強い雨が降っており、テントも床が一部浸水してしまった。浸水した部分に当たらないようにすると変な体勢になり、腰が少し痛くなってしまった。

だんだんと明るくなり鳥の鳴き声が聞こえるようになってくると、森の中で寝ていたという実感が今更ながらに沸いてくる。本当に様々な鳴き声がして、ざっと五種類くらいはいるだろうか。疲れや眠さは多少あるものの、実に気持ちのいい朝だった。

しばらくテントの中で過ごしていると雨も止んできたので、外に出る。

とりあえずテントの中の濡れているものを出して干していく。木から木へツタを通し、そこに服や寝袋をかけていく。カラフルなものが多いので、全部干し終わるとなんとなく良い景色になった。

砂浜に出てきた。海自体が綺麗なのか、波が荒れていても汚くない。浜辺で今日何をやるか話し合い、今日は湧き水のある地点まで道を作っていくことに決めた。一回目に来たときに湧き水を発見しているため、今日は拠点から水場までの導線を作る。

湧き水までの道の途中で建物跡を発見。家が朽ちた感じで、遺跡のようになっている。ここも前回発見済みだが、やはり壮大だ。少し不気味な感じもする。

建物跡には、赤い字で「兵舎」と書かれてあった。どうやら、戦時中に陸軍によって使われていたらしい。島のどこかには砲台跡もあるらしく、探索をした際には探してみようと思う。

湧き水を発見。ちゃんと真水が出ているようだ。濾過装置を作り、湧き水を濾過していくことにした。

このように、下から布、砂、砂利、石の順でペットボトルに詰め、上から湧き水を流していく。こうすることで湧き水の中にある不純物などを取り除くことができる。

濾過の次は煮沸だ。これをすることによって殺菌され、かなり安全に水を飲むことができる。

まずは火を起こす。今回はガスを持ってくることができなかったので、メタルマッチを使って火を起こす。ライターは持ってきていたので、それを使えばより簡単に火をつけることはできるのだが、最初の火起こしということで少しだけ難易度の高いメタルマッチを用いる。

麻縄をほどき、そこにメタルマッチで火花を散らす。何度か繰り返すと、火花が麻縄に着くので、徐々に火を大きくしていく。火起こしに関してはかなり慣れているので、十分もすれば火が落ち着くくらいになっていた。昨日濡れない位置に集めた薪を移動させていたため、より簡単に火を安定させることができた。

濾過した水を煮沸消毒し、かなり安全性の高い飲み水を作ることができた。かなり手間がかかるが、これをすることによって飲み水を完全に自給自足で賄うことができる。

無人島で取れた水を使ってカップラーメンを食べる。こんな贅沢なことがあるだろうか。美味い。


その後は道の整備や薪集め、濾過と煮沸を繰り返して飲み水を作ったりした。一度火を起こしてしまうと、一人は火の管理をしなければならないため、あまり行動できなくなってしまう。明日からは火を起こすタイミングをちゃんと考えないとな。


二日目は水の確保に火の確保とかなり順調に進んでいる。これで食糧もこの島で取れたらかなり自給自足に近付いた生活ができるだろう。明日は釣りを頑張るつもりだ。


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