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一週間無人島生活[四日目]~湧き水で洗濯、シャワー編~

朝は少し寒かったものの、ちゃんと眠れた。


早めに起きたので、釣りをすることにした。
釣りをしていると、三十センチくらいのヒラメかカレイが足元に迫って来ているのが見えた。おそらく、私の餌についてきていたのだろう。気付いたのが私が餌を海面から上げてしまった後だったから、かなり惜しいことをした。餌を放って置いたら釣れたかもしれない。魚は身を翻して沖の方に戻っていき、私はただそれを眺めていることしかできなかった。

その後も三十分ほど釣りをするが、釣れず。でも魚の存在は確認できたし、昨日よりは可能性がありそうな気がしてきた。


そろそろOも起きているかなと思い、拠点に戻る。足を乾かしているとOが起きてきた。今日はこれから洗濯をする。

Oが自然由来の洗剤を持ってきていたので、湧き水が出ている場所に行って服を洗う。

湧き水はチョロチョロとしか流れていないので、洗濯をするにもかなりの時間がかかった。ただ、洗濯ができるようになったことによって、また一歩文化的な生活に近付くことができた。無人島という文化的ではないところに行って、文化的な生活に近付いて喜んでいるのはいよいよよく分からないが、それでもこういう日々が私は楽しい。

洗い終わった服は、昨日作った籠の中に入れて運んだ。早速役に立ったな。


その後は頭も洗った。無人島の間は風呂に入れるわけもないので、頭がキシキシになっていた。頭を洗うとかなりすっきりして、かなりテンションが上がった。


Oは体も洗うようで、全裸になり始めた。面白そうだったのでOの大事なところが葉っぱで丁度隠れる位置にカメラを置いて、動画を撮っておいた。Oの隠す技術が高かったのか、大事な部分は最後まで全く見えなかった。かなり際どい隠し方をしていたのにうまく隠すとは。写真や動画はもちろんですが載せません。


洗濯、洗髪、洗体が終わったので、拠点に戻ってお昼ご飯とする。水場に行ったついでに水をたくさん汲んできたので、それを濾過し、煮沸していく。飲み水に関しては二日目から完全に自給自足できている状態だ。ペットボトルの水を6L、タンクで20Lほど持ってきているが、まだ6Lほどしか使っていない。最初の一日以外は全部島の水で済ませている。


昼ご飯の後は釣りに行くことに。果たして釣れるのか。

ここの海は珊瑚が多く生息していて、釣りをするのがかなり難しい。油断するとすぐ珊瑚に引っ掛かって根掛かりしてしまうので、珊瑚の間を狙ったり、砂浜の位置に投げたりと工夫しなければならない。私たちは二人とも釣りが上手ではないので、何度か根掛かりをしてしまった。

潮溜まりにカワハギのような魚がいるのを発見。この潮溜まりは昨日から目を付けていたのだけど、このサイズが残っているとは思わなかった。

潮溜まりはかなり大きく、銛で突こうにも逃げられてしまう。すぐ側に食べられそうなサイズの魚がいるのに捕まえられないのはもどかしかった。

その後も釣りを続け、ようやく一匹目を釣り上げることができた。私たちは毎回ほとんど何も釣れないまま終わるので、一匹釣れただけでも喜びが凄い。

ルアーに変えた瞬間に釣れたのだが、私はルアーで魚を釣ったのも初めてで、凄く嬉しい。走って魚つかみを取りに行きながら、一人でガッツポーズをしていた。

調べてみるとミナミアカエソという魚で、食べられる魚であることが分かった。早速拠点に戻って魚を焼く。昨日と同じご飯と味噌汁に魚が追加された。なんとも嬉しい。

どうやらOが七回目の無人島で作った塩をまだ持っていたようで、今回持ってきているという。釣った魚にかけて食べることにした。無人島で作った塩を別の無人島で釣れた魚にかけて食べることになるなんて思いもしなかったな。

ミナミアカエソの味は、淡白な白身魚で、私の食べたことのある魚で言うとししゃもに近いような味だった。骨が多くて食べられる部分は少なかったが、とても美味しかった。

今日も砂浜で寝ることにする。今日は少し風が吹いていて、顔が冷たい。

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