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第一回無人島 太島編

さて、今回は初めて無人島に行った時のことを思い出しながらダラダラと書きます。
(注意)当時のことを思い出しながら書いているため、実際とは異なる部分がある可能性があります。

メンバーは、いつも僕と一緒に行く人(O君)と、小学校の時の同級生(N君)の3人。
実は、計画段階では他にも3人一緒に行くことになっていたのですが、病気、怪我など不運が重なり、行く人が激減した結果3人に。
今思えば不運の悪い流れはここからあったような気がします。
基本的に僕といつも一緒に無人島に行くO君は運が悪いので、雨になったり波が荒れていたりします。

僕は昔から無人島に憧れがあって、いつかは行きたいなぁと思っていました。
けれど、それを行動に移すこともできず(僕は基本的に行動力がないので。)日々を過ごしていて、たまたまそういう思いをO君に話したところ、意気投合し、実は行けるらしいということも判明。
そこから島に許可をとったり、チャーター船を探したりして行けることに。

初めて無人島に行くということで、ワクワクはもちろんありますが、不安も同じくらいの比重でありました。
島に着けば誰からの助けも得ることができませんし、万が一怪我や病気をして船を呼ぶ場合でも時間がかかってしまいます。
ついつい浮かれて危険なことをしないようにチームには呼びかけていました。
また、火の不始末や自然破壊など、最低限のマナーをしっかりと守るようにもチームの約束事として堅く守ることにしました。
サバイバルはもちろん、キャンプをするにおいても、チームでの約束事はある程度決めておいた方がいいでしょう。

当日ですが、バタバタの連続で計画通りにはいきませんでした。
僕が釣竿を無くしてしまったり、ついてきたN君が体調不良で遅刻してきたりと、今思い返すとなかなか散々なスタートを切っていましたね。結局歩いていく道をタクシー使って時間を短縮して、船の時間にはなんとか間に合いました。
チャーター船というものも初めてだったので
どんなものかとワクワクしていました。
意外と揺れが激しくて、落ちてしまわないか心配になりました。
僕はそんなに泳ぎが上手ではないので(50mをなんとか泳げる程度には泳げますが)海に落ちたらおそらく助からないだろうなと思い、必死に捕まっていました。
船からの景色も最高でした。
無人島に行くたびに、やっぱ船っていいなと思います。
実は無人島の生活もそうですが、僕は船で無人島に向かっている時間が一番好きだったりします。

いざ無人島に到着!
とりあえず荷物を船から下ろします。全員分の荷物や水、道具などを船の上から島に下ろすのは意外と大変な作業だったりします。船も不安定で、船着場もないので、濡れないように気をつけながら慎重に荷物を運びます。
濡れない位置まで荷物を運んだら、とりあえず荷物は放置しておいて、島の探索へ向かいます。
拠点になりそうな場所を探すとともに、その島には何があるか、何ができそうか、何が落ちているかを同時進行で探していきます。
移動しすぎるとその分カロリーを多く消費してしまうので、動く時は効率的にしなければなりません。
ある程度散策し、拠点を決めていきます。船から下りたところからは少し離れてしまいますが、他に良さそうなところもなかったので少し開けた砂利浜のようなところを拠点にします。
拠点に荷物を全て運んでいく作業もなかなか大変でした。初めてということで、荷物も多かったのでしょう。
雨が降りそうだったので、シェルター作りを優先的に行います。
今ではなんとかできそうなのかもしれませんが、当時は経験はもちろんないし、技術や知識もあまりなかったので、資材全然ない!と思った記憶があります。

それでも長めの木が四本流れていたのでそれを使ってテントのようなものを作ることにしました。
ブルーシートは持ってきていたので、木を結びつけ、ブルーシートを被せたら完成。今思うと簡単で単純ですが、これも意外と時間がかかりました。
ただ、雨風を凌げるテントができたので満足です。

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地面が砂利浜だったので、寝心地を良くするために床を作っていきます。
太めの竹が漂流していたので、それを分解し、結びつけて床に敷いていきます。
ノコギリやナタを駆使しながら作業を進めていきます。
単調な作業ですが、体力を使うので僕とO君で交互に作業をしていきます。
僕の番になり、僕が作業をしている間、一時間ほどO君が姿を消しました。
後で聞くと、島を一周してきたそう。
単独行動をする時にはせめて一言告げてから行動して欲しいものです。少し心配しました。
そうこうしているうちに、無事床も完成しました。
実際に寝てみると意外と心地よく、竹が良いクッションになっていました。
夜は雨が降る予報だったため、念のため持ってきていた一人用のテントも出しておきます。
とりあえず拠点も完成したので、食料確保に向かいます。
まずは釣りをしてみます。
釣りは何度か父親としたことはありましたが、そこまで詳しくなく、なかなか釣れませんでした。
大人しく諦めて、貝を拾いに行きます。
カメノテやヒラザ貝、マツバ貝などを中心にとっていきます。
幸い、岩場が多く、貝も豊富に生息していました。
小麦粉と味噌を持ってきていたので、カメノテの出汁をとって味噌を入れ、味噌汁を作ります。
ヒラザ貝やマツバ貝はそのまま焼き、醤油をかけて食べました。
小麦粉を水で練って焼いて、ナンのようにして食べました。これが意外と美味しい。
そのあとはギターを持ってきていたので、歌を歌いました。
夜の雰囲気と波の音が心地よく、気持ちよく歌うことができました。

ギターを弾いている間も少し降っていた雨が本格化してきたので、急いでギターをしまい、テントに避難します。
そこまで大雨ではなかったものの、濡れてしまうと体温低下をもたらし、体力を消耗してしまうため、一人用のテントに僕とO君が、体調の悪いN君が作ったテントで生活することに。
一人用テントにしては大きいテントのサイズであったものの、荷物やギターを入れるとさすがに狭く、その中に二人が入るとなかなかキツいものがありました。
そのままテントの中で夜明けを待ちます。
テントの中では色々なことを話しました。
今日あったこと、これまでのこと、これからのこと。
テントでしばらく喋っていると、0時を迎え、日付が変わりました。
僕らは平成から令和に変わるタイミングを無人島で過ごそうということで日程を合わせたため、令和になった瞬間でもありました。
そして、5月1日は僕の誕生日でもあります。
令和に変わるタイミングで、僕の誕生日で、そして無人島で過ごせたのは良い思い出です。間違いなく、忘れもしない誕生日になりました。
もう夜も遅いので、とりあえず寝ることにしました。

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雨の中、あまり眠れないまま夜明けを迎えました。
テントの中も蚊がどこからか入ってきており、何度か起きてはテント内の蚊の量に悲鳴を上げました。
集合恐怖症の人が見れば間違いなくトラウマになるレベルでした。
本来なら午後に帰る予定でしたが、また雨の降る予報だったため、早めに帰ることにしました。
テントをたたみ、作った拠点をバラしていきます。
作るのには時間がかかりましたが、壊すのは一瞬で終わり、少し切ない気分になりました。
しばらく荷物の整理をしていると、迎えの船がやってきました。
あっという間に終わってしまい、今度はもっと過酷なサバイバルにしようという話を友人としました。
あまり眠れていないので、帰りの電車は眠くて仕方がなかったです。
眠さなのか疲れがよく分からない体のダルさを感じました。 
家に帰るときにはお腹も空いていて、猛烈にオムライスが食べたくなりました。
無人島から帰ってきて何を一番食べたくなるのだろうと行く前に思っていたのですが、それはオムライスでした。
母親に作ってもらったオムライスはとても美味しかったです。元々オムライスは好きなのですが、より一層好きになりました。
その日の夜には打ち上げということで、回転寿司を食べに行きました。
打ち上げでは次の無人島どうするという話をしていました。
勿論、今回の無人島は楽しかったのですが、できないことや課題がたくさん見受けられたので、また行きたいという話をしました。

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