見出し画像

「雨の日の高架下で」2022年4月21日の日記

実は少し前にこのスマホのメモ帳に書いていた、「日記・文章フォルダー」が紛失してしまうという事件が発生した。私はメモ魔なので、フォルダーの中には200個近い文章(小説の元になりそうなやつだったり、思いついた文章だったり)があったのだが、全て無くなってしまった。幸い、古いスマートフォンと同期していたから、古い方には全部保存されていたんだけど、それが分かる前はめちゃくちゃ焦った。ここに公開していない、私が書いた文章は全てそこにあったので、無くなったらとんでもなく困る。
ちょっと怖くなってしまったので、公開できそうなやつはある程度まとめてここにも保存しておこうと思う。明日頃にたくさん文章載ってる記事があがります。活字中毒の人におすすめ。


昼頃から雨が降ってきた。雨の中家に帰らなければならない。幸い、折り畳み傘を常備しているので、そこまで問題はないが、最寄り駅までは自転車で来てしまっていたので、20分は雨に濡れることが確定した。

画像1

雨が好きだ。雨が好きというより、雨の音が好きだ。普段うるさく感じている人の声や、車の音が、全て有耶無耶になってしまうから好きだ。

傘を差していると、視界が半分になっているなといつも思う。視界の上半分が傘に支配されている。傘を差している時も前を向いている人はあまりいない。みんな俯きがちに歩いていて、世界が落ち込んでいるみたいだ。

普段は平らだと思って歩いている道が、水たまりの有無によって凸凹していることが明らかになる瞬間、普段は見つけることのできない世界の片隅に目を通せたような気持ちになる。

傘にへばりついた水滴を落として家の中に入った瞬間、雨粒の音は途切れた。少しだけ寂しくなって、部屋の窓を少しだけ開けた。本を読みながら、雨が屋根を叩く音を聞いた。

画像2

兄がもらってきて長らく冷蔵庫にあった、「ちらがー」を開封。ハサミで切って、フライパンで熱して食べる。そのまま食べると少し硬くてジャーキーのような味がしたが、熱するとベーコンのような味になった。燻製っぽくて美味しい。チャーハンに入れるともっと美味しいかもという話をした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?