見出し画像

【社労士試験】合格者に共通する3つのステップとは?

はじめに

みなさんこんにちは。(ë)です。

巷ではイーロン・マスク氏のTwitter社の買収に伴う大量解雇がニュースになっていますね。
日本法人の社員も少なからず影響があるそうです。
他方で、国民年金の納付期間の5年間の延長についても話題になっていましたね。
社労士の試験範囲は私たちの生活と密接に関わる分野が多く、関連する話題は頻繁に目にします。試験学習と関連づけてニュースを見ると、関心が深まること間違いなしです。

さて、前回は「基本の徹底」について記事を書きました。

https://note.com/kakko_e_/n/n223428bdd439

今回は、その「基本が徹底されている」ことについて、私が個人的に思っていることを書いていきます。

合格者は「基本の徹底」にだいたい3つのステップを踏んでいる

みなさんは「基本が徹底されている状態」とは具体的にはどのような状態だと思いますか?

私個人的な感覚だと、合格者は共通して「基本が徹底される」状態に至るまでに、おおよそ3つのステップを踏むと考えています。

Step①:全体像の把握ができている状態
Step②:論点を簡単に説明できる状態
Step③:「脳内テキスト」がある状態

1つずつ解説していきます。

Step①:全体像の把握ができている状態

1つ目は「試験範囲を1周し、全体像を認識した」という状態です。

全体像を知ると楽になる

私は教科書に載っている順に科目(法律)を学びました。
すなわち、労基法から始まり、社一で終わる進め方です。

テキストを読み始めた頃は、「この科目、半分もまだ読み終わらんのか…。」みたいな感じで、一つ一つの法律を読み進めることがかなり苦痛でした。読み終わること自体が、途方もなく感じていました。
私は独学で勉強しており、誰かにテキストを解説してもらう形ではなかったので、なおさら大変に感じたのだと思います。

なんとか社一の最後まで読み切った後で、
「これ以上、範囲が広がることはないんだ!」
と思ってから、精神的にかなり楽になりました。

1回だけ読んで、すべて暗記できるわけではないので、当然何度も読むことになります。
ただ、全体像を知った後は、読み込むスピード・理解力が格段に向上しました。

「試験範囲が狭くなる」という感覚

そして、何度も読むうちに「試験範囲が狭くなる」感覚になりました。
感覚の話なので説明が難しいのですが、この感覚が身についているようになったら、実力はかなりついていると思います。

初学者の方で、膨大な試験範囲に圧倒されている方は多いと思います。
どんなに大変でも、とにかく1周は根気強く読んでみましょう。
ポイントは、決して立ち止まらずに、どんどん読み進めることです。
分からないことは出てくると思いますが、とにかくまず1周です。
全体像がなんとなく把握できたら、基本の徹底のまず第1歩を踏み出すことができています。

Step②:論点を簡単に説明できる状態

2つ目は、論点を「自分で説明できる」状態です。


「論点」って?

学習を進めていく中で、「論点」という言葉を耳にすることが多いかもしれません。論点とは、社労士試験でいうと「問題でよく聞かれる語句(考え方)」のことです。

例えば、次の問題はいずれも「社会保険(健保・厚生年金保険)が適用される事業所か?」ということについて、問うています。

いずれも「過去問ランド」より引用

適用の有無についての「適用業種/非適用業種」「法人/個人」「人数」について、さまざまな角度から作問しているのです。

論点は、「テキストで強調されている語句や考え方のこと」と言い換えても良いと思います。


索引を活用した

論点を説明できているかどうかのチェック方法ですが、色々やり方はあると思います。
私のオススメは、「索引」に載っている言葉のチェックです。

私の使用していた「速習レッスン(ユーキャン)」には、巻末に索引が掲載されていましたので、たまに索引を見て自分の理解度を測っていました。

例として上記の社会保険の適用関係で言うと、「適用事業所」が簡単に説明できるかどうかで正答に導くことができる、ということになりますね。

皆さんが使用しているテキストによって、索引があるかどうかはそれぞれだと思います。索引がない方は「テキストの太字・赤字」などと置き換えてみても良いかもしれません。

まずは「知らないキーワードをなくす」

いきなり説明することは難しいと思います。
ですから、まずは「知らないキーワードをなくす」ことを目指し、徐々に説明できるかチャレンジしてみると良いかもしれません。

そして「説明できる」というのは、あくまで「一言で言い換えると」くらいのレベルの話です。テキストに書いてあることをそっくりそのまま説明する、ということではないのでご安心ください。

Step③:「脳内テキスト」がある状態

3つ目ですが、「脳内テキスト」というのは、「一字一句間違えずにテキストがある」というわけではないです。

テキストの場所が想起される

例えば「雇用保険法の特定理由離職者の要件は」と問われたときに、「テキストでいうと、この単元のこのページに載っていたかな」と考える程度で、該当場所がぼんやり想起されるような状態のことです。

そして、Step②で重要な論点は簡単に説明できる状態を踏んでいますから、問題文や脳内テキストと照らし合わせながら、正誤を検討していくという流れです。

脳内テキスト=普段使いのテキスト

脳内テキストを構築していく上で、ポイントが2つあると思っています。
1つ目は、頻繁にテキストを変えないこと。2つ目は、まとめノートや自作ノートを目的もなく作らないことです。
間違った問題や、自分の気づきなど、全ての情報は普段使いのテキストに集約するようにしていました。このテキストを頭に入れていく(脳内テキストにしていく)ということになります。
そのため、頻繁にテキストを変えたり、まとめノート・自作ノートを作ってみたりする作業は、この頭に入れるという面においては非効率だと考えています。

基本を学び続けると、自然とこの状態となっていく

これまで説明してきた3つの状態、それ自体を目的に学習を進めることは難しいと思います。それぞれの受験生が基本の徹底に努める中で、これらの状態となっていくのだと思います。

おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、今回書いた3つの状態に効率よく近づくことができる「スケジュールの考え方」について書いていきたいと思います。

********************************************************************
シェア・noteやTwitterのフォローも、イイね・スキなどしていただけると、とても嬉しいです!
これからもよろしくお願いします!
********************************************************************

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?