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舞台ハリーポッター感想[8/17(水)ソワレ]

↓キャストの方々はこちら↓

【キャストの感想】

1番存在感を出し、観客の心を掴んだのはこの方↓

・スコーピウス・マルフォイ役:門田宗大さん

※スコーピウスはドラコの息子です

門田さんは「愛嬌のある演技」で、役に命を吹き込むのが上手なタイプの役者さんでした。駅までの帰り道、多くの人がこの方のことを話しているのが聞こえてきました。主役を食ってしまうような、凄い役者ですね。

↓他の方も↓

・ジニー・ポッター役:白羽ゆりさん

・ハーマイオニー・グレンジャー役:早霧せいなさん


宝塚トップ出身のお二人ですが、しっかりした舞台の発声方法で、舞台に重厚感を出しておりました。(声の大きさがこの2人は飛び抜けていた)
宝塚出身の方々は迫力が凄いし、華があって目を引きます。


・ロン・ウィーズリー役:竪山隼太さん


他の役とのやりとりや、間の取り方が上手な方でした。綺麗に台詞を読み上げる方々の中に、そういった器用な演技の役者さんが1人いると安定感があります。

最後に…

・ハリーポッター役:石丸幹二さん


本当にお上手でした。役者達がアジア人という違和感がなく、本当にハリーそのものに見えました。
特に、"複雑な感情の込められた"叫びながらの演技は、本当に上手いとしか言いようがないです。
石丸さんが文句なく上手すぎて、他のハリー役(見れていないのですが)と凄く差が出てるんじゃないかと杞憂しております。

【演出等】

・衣装や大道具小道具のクオリティが高いため、魔法が本物にみえる


ファンタジー作品の舞台化だと小道具とか偽物感が出やすいと思うのですが、本物にしか見えません。
(他よりお金かかってるじゃないかな?)
とくにダンブルドアの動く絵の演出で完成度を実感しました。(最初CGかと思いました。)


・火だ!水だ!魔法だ!ディメンターだ!!!!(本物と偽物のバランスが良い)


魔法の表現がわざとらしくないんです。水や火やワイヤーの使い所は実物を観て感動してください。(ディメンターはたぶんアズカバンから出てきた本物に決まってる。)


・これがハリポタの世界観だ!!!!


クィディッチです!!本物のクィディッチの雰囲気が観れます!ファンにはほんと堪らないです!
こういうハリポタの世界観を表現しつつ、丁寧に寄せるだけでなく迫力も取り入れている。輸入元はブロードウェイでしたっけ?凄い演出家がいたもんですよ。

【脚本・ストーリー】

・前半の早口部分があるが「列車を降りてからが本番」


最初早口で始まったので、早口のとある舞台(髑○城)で患ったトラウマが発症しかけ、早々に帰りたくなったのですが…早口は最初だけでした!!
ただその部分の内容も重要で、(ワンピースのように1コマ1コマが濃い感じ)若干疲れます。私のようや早口恐怖症の方には「列車を降りてからが本番」と言い聞かせて、集中して乗り切ってください。

・わざとらしくないジョーク


四季のディズニー物にもある感じの、洋物の脚本の"笑い"はわざとらしくなくていいですね〜
日本舞台にありがちなわざとらしいジョークが苦手な人も、フランクなジョークになってるため、安心して笑えます。

・J・K・ローリングが凄い!!!!


ストーリーが訳わかんないくらい面白いです。最終的にこれが1番の推しポイントです。3時間40分はあっというまでした。

【ハリポタシリーズを途中までしか知らない方へ】


結論シリーズ1作品(賢者の石)を知ってれば問題なしと思います。
メインストーリーは4作品目である炎のゴブレットにフォーカスが当てられたりするので、4まで知ってれば尚良いのですが、メインとなるハリーの子ども世代の魅力が十分あるので、独立したものとして楽しめるかなと。
(ここが作者の凄いところですが)最終的に1作品目時代にフォーカスを合わせてくれるので、子ども達だけでなくハリー達を主役に戻してくる展開となっており、そういう意味で初心者OKの作品と思います。


最後に、書ききれない良いところがもっとあります!上手く表現できないのですが、舞台でないと出せない迫力が詰まっており、映像作品では得られない感動が貰えました。
本当に良い舞台が観れてよかったです。

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