コント＃30「謝罪会見」

とある日の事だった。高級ホテルのとある会場で、一人の男性俳優が不倫問題で謝罪会見をするため、記者たちが大勢集まっていた。
すると、男性マネージャーが会場に入ってきた。

マネージャー「鈴木英正のマネージャーを務めています、盛岡です。今日はお忙しい中、こんな会見にお集まりいただき誠にありがとうございます。もうしばらくしたら鈴木が入ってきますので、もう少々お待ちください」

マネージャーが会場から出ていく。しばらくして俳優が会場に入ってきた。だが、何故か俳優は浴衣姿で、明らかに温泉帰りのような感じだった。
俳優が笑顔で

俳優「いやー。待たせてごめんね。いやここさ、ロイヤルプリンセスホテルでしょ。温泉入らなきゃ、人生の２分の1損してるよ」

すると男性記者の一人が

記者「おい。あんた謝罪しに来たんだろ」

俳優はまだ空気が読めてないのか、めちゃくちゃ明るい声で

俳優「いやさ。謝罪したいんだけど、温泉入らなきゃさ、もうしばらくしたら仕事だからさ」

記者「あんたさ、本当に謝る気はあるのか？」

少し記者はキレ気味に言った。すると俳優は少し不機嫌そうな顔になって

俳優「謝ればいいんでしょ。どうもごめんなさい」

すると記者から罵声が飛び始めてきた。俳優はやっと空気を読んだのか、少し戸惑った顔で

俳優「あれ？これって真面目にやんなきゃいけないパターン？」

記者「当たり前だろ。バカ野郎！！」

俳優「バカ野郎はねぇだろ、この野郎！！」

完全なる逆ギレだ。俳優と記者はそこで殴り合いの喧嘩を始めた。他の記者らは少し引き気味で見ながら、マネージャーが

マネージャー「こいつダメだな」

～終～