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コント#21「通夜」
とある日の事だった。葬儀会場では亡くなった男性喪主の父親の通夜を開いていた。男性喪主はマイクに近づき
男性「えぇ、69歳で亡くなった父は、壮絶な人生を歩んでいましたが、最期は静かな眠りにつきました」
するとお坊さんがお経を読み始める。沈黙した雰囲気の中、お坊さんの声だけが会場に響く。
するとどこからか携帯電話の着信メロディが、ロック調で流れ始める。するとギターを持った男性バンドマンが入ってきて、ギターを弾き始める。
バンドマン「どうもー呼んでくれてありがとう。行くぜベイビー!!」
すると喪主の男性がバンドマンのビンタする。
男性「誰だよお前よ」
バンドマンが少し戸惑いながら
バンドマン「え?いや、今誰か呼んだんで」
男性「は?ここどこだと思ってるんだよ」
バンドマン「葬儀会場ってロックじゃないですか」
またギターを弾こうとするバンドマンに、激しいビンタをした。少しバンドマンが泣き目になりながら
バンドマン「なんですか、さっきから殴って」
男性はキレながら
男性「うるせぇんだよ。帰れよ」
バンドマン「分かりましたよ」
そう言いバンドマンが帰っていった。中断したため少し謝罪をしてから、再びお坊さんがお経を読み始めた。すると今度はどこからか、ブラジル系のサンバ調の曲が流れてきて、するとサンバの服装のことをしてさっきのバンドマンがやってきた。
バンドマン「呼んだの誰だー。行くぜフゥ~」
今度は何故か持っていたスリッパで、男性がバンドマンを殴った。バンドマンは少しキレながら
バンドマン「なんですか!」
男性「お前なんだんだよ。今葬式中なんだよ」
バンドマン「そんなの知らないよ。呼んでくれたんだから」
すると男性がマイクに近づき
男性「誰ですか、携帯切ってないの。電源オフにしてください」
ざわつく葬儀会場。するとバンドマンが
バンドマン「そう言っても、実は俺の携帯なんだけどね」
全て自作自演だったことを知り、完全にブチギれた男性はバンドマンを奥に連れ出して、ボコボコにしたのであった。
バンドマン「良い子はマネしちゃだめだよー!」
~終~
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