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コント#36「放送作家の会議」

とある日の事だった。新人の放送作家は初めて務めるバラエティ番組の会議に参加することにした。
この番組はかれこれ10年続く人気バラエティ番組であり、いわゆる総合バラエティー番組で司会者も豪華だ。
まずプロデューサーの男性が

プロデューサー「次の企画は少し攻めた企画にしようと思ってる」

すると男性構成作家の1人が

構成作家A「それでは、こういうのはどうでしょうか。明石家さんまさんにゲストで出てもらい、落とし穴に落ちてもらえるの」

絶対に無理だろ。てかそんなことしたらこの番組終わるぞと少し思いながらも黙っていた。
次はベテランの男性構成作家が

構成作家B「いや、それは攻めすぎだ。さんまさんには激辛ワサビを体験してもらおう」

こいつらバカなのか。どこからその自信が出て言っているのか訳が分からずに、少し恐縮しながら

新人構成作家「あ、あの」

すると一気に目線が自分に来る。新人は恐る恐る

新人構成作家「あ、あの。例えばさんまさんにはゲーム企画に参加して、間違えたら罰ゲームとかどうでしょうか?」

よくありありのパターンだが、それを聞いた構成作家たちは

構成作家たち「なるほど」

新人放送作家「え?」

プロデューサー「それ新しいな。それで行こう」

新人は少し慌てながら

新人放送作家「い、いや、これよくあるパターンですけど」

プロデューサー「君は良い才能持ってるね」

この時新人は思っていた。こいつらの才能はどこにあるんだと

新人構成作家「この番組抜けます」

~終わり~

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