コント#24「ドッキリ」
とある日の事だった。大物男性芸人は楽屋でもうすぐゲストで出る番組の待機をしていた。座りながら雑誌を見る芸人。するとノック音が聞こえて返事をすると、この番組を担当する男性プロデューサーが入ってきた。
プロデューサー「あっ影山さんどうも」
芸人「あぁ花岡さん。久しぶりですね。今日よろしくお願いいたします」
プロデューサー「いやいやこちらこそ。あっそれで、折り入って頼みたいことがありまして」
急なことだったため、少し戸惑いながらも
芸人「あぁ、いいですよ」
するとプロデューサーが笑顔になり
プロデューサー「あっありがとうございます。それでですね、頼みたいことはですね。これに出演していただきたいんですよ」
プロデューサーが一切の台本を鞄から取り出して、それを芸人に渡す。そこには「ドッキリフェスティバル」という局で新しく始まる新番組の台本だった。
芸人「あぁこれあれでしょ。新しく始まる」
プロデューサー「そうなんですよ」
芸人が台本を開き読み始める。
芸人「俺が仕掛け人」
プロデューサーが笑顔で
プロデューサー「そうなんですよ」
芸人「でも俺、あんまりドッキリとかしたことないですからね」
プロデューサー「だからですよ。この番組では、意外な人に仕掛け人やターゲットになっていただく番組ですから」
芸人「そうですか。とりあえず分かったんですけど、ドッキリ内容はこれ書いてないんですけど」
プロデューサー「あっそれで、やっぱり影山さんに出ていただけると言うことで、実は僕が案を考えてきたんですよ」
芸人「案を?」
プロデューサーが胸ポケットから一枚の紙を取り出した。それを芸人が見せてもらうと、そこにはドッキリ案が書いてあったが
芸人「え?明石家さんまさんの上にたらいを落とす」
プロデューサーが笑顔で
プロデューサー「いいでしょう」
芸人「馬鹿か。俺の芸人人生が終わってまうわ」
プロデューサー「そうですか」
芸人が次のページを見て
芸人「えっと、ビートたけしさんにビンタする」
プロデューサーが自信満々に
プロデューサー「これ、俺の最高の企画なんですよ」
芸人「お前プロデューサー辞めちまえ。こんなことしたらアウトレイジ並みの怖さが待ってるわ」
プロデューサーが少し残念そうな顔をして
プロデューサー「ダメですかぁ」
するとプロデューサーの携帯が鳴り、少し離れた場所で出る。
プロデューサー「はいもしもし。はい、あーそうですか、分かりました」
電話を切り、プロデューサーは笑顔で
プロデューサー「いやー、影山さんが出演しなくても大丈夫になりました」
芸人は少し動揺した顔で
芸人「なんで?」
プロデューサー「いや、タモリさんが引き受けてくれたらしいんで。それじゃあ」
そのまま部屋を出ていく。芸人が少し微笑みながら
芸人「BIG3の乱」
~終~
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