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7月14日(日)「一切の賠償請求をしない」とする旧統一教会宛ての念書は無効 最高裁判断 下級審判断を破棄 差戻し

旧統一教会の違法性ある勧誘により献金を強いられたとして 元信者の遺族から教団側に6500万円の損害賠償 請求訴訟の上告審 最高裁は11日 献金した女性が教団側に提出した「一切の賠償請求はしない」とする念書を無効と判断 1・2審の判決を破棄し審理を東京高裁に差戻し 下級審は信教の自由を重視した判決だろうが多くの事例からは巧みな誘導 強制的な献金の気配が色濃く 何か違和感 最高裁判決は裁判官5人の全員一致の意見

旧統一教会の献金の念書の有効性 勧誘の違法性についての最高裁判断は初めて この判決は今後の裁判に影響を与えるもの 判決では長野県の女性(2021年 91歳で死去)は2005年~2010年 教団側に1億円以上を献金 その後 念書を渡した 1・2審は念書を有効とし勧誘の違法性も否定した これに対して最高裁は●当事者間の関係 ●合意の経緯 ●献金の趣旨 目的 ●当事者が被る不利益の程度 といったことを総合的に考慮 決すべきという判断

献金した女性は念書を渡した半年後 認知症と判断されていて 念書作成は教団側の主導としている また「女性が合理的判断をするのが困難な状態を利用した 女性に一方的に大きな不利益を与えるもので 公序良俗に反し 無効」と述べた さらに献金者の判断過程や生活維持への影響を考慮の結果「社会通念上相当な範囲を逸脱すれば違法」との判断を示した 東京高裁の差戻し審の審理が注目される。


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