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筑前煮

 地味な料理ではありますが、美味しく作れればほっこりします。今回は椎茸昆布だしで作りました。椎茸好きの自分としては干し椎茸のだしは必須だと思っていて、それだけかほんだしプラスでも構わないのですが、あえて昆布を使いました。昆布の出汁の取り方を書くためです。かなり前から言われている事ですが、昆布だしは60度から70度辺りで1番旨味が出ます。干し椎茸と昆布を水に入れて一晩か半日ほどおいて下さい。それを火にかけるのですが、弱火で時間をかけて味を出します。60度以上になると鍋底に水泡が現れてきますのでその温度帯でしばらく維持します。僕がお店で出汁を引く時はなるべく30分程度はその温度帯を維持していました。旨味が出たら温度を上げて沸騰前には昆布を引き上げ、少し沸騰させながらアクを取り火を止めます。
 前置きが長くなったのでこの辺で分量を。

【分量】
鳥もも肉     250g程度
竹の子ボイル   100g
レンコン     100g
人参       1本
ゴボウ      20センチ程度
しいたけ     2個
絹さや      6枚
(コンニャクは冷蔵庫になかったので入れてません😅 春以外は竹の子は入れません)

干し椎茸     2個
昆布       適量

〈煮汁〉
椎茸昆布だし   600g
みりん      60g
酒        60g
濃口醤油     30g
薄口醤油     30g
砂糖       8g

鳥ももは一口大、野菜は乱切りです。
油で炒めてから煮ていくパターンが多いようですが、炒めなくてもとりあえず美味しくはできます。個人的には野菜は軽く下茹でしといた方がいいと思いますが、生から煮汁で煮ても大丈夫です。
 
 大体沸騰してから弱火でくつくつと40分程煮ます。火を止めるタイミングは味で覚えるしかないので、経験が必要です。味が染みるまでしばらく置いて召し上がって下さい。
 
 このレシピは煮詰めるタイプではないので、仕上がり時点ではお汁に具材が浸かってる状態です。

 文が長くなって申し訳ないのですが、最後に醤油について。レシピでは濃口と薄口が半々になっています。薄口というのは塩っけを強く感じる醤油です。例えば魚の煮付けをする場合、しょっぱさの部分を醤油だけで味付けするのか、塩プラス醤油で味付けするのかで印象が変わります。それぞれに美味しいのですが、魚の種類によって使い分けたり、味の濃さをどの程度にするかなどでやり方が変わります。筑前煮の場合も濃口だけでやってもいいですが、薄口と半々にしてみたり試してもらえると面白いのではないかと思います。
 長々とすみません。   以上です!


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