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能『松虫』・狂言『舎弟』
2022年9月16日、国立能楽堂、定例公演
狂言『舎弟』
兄弟の話。シテ・弟の茂山逸平さんとアド・兄の茂山宗彦さんは、実のご兄弟のようです。さて、私はまだまだ台詞の聞き取り力が弱いです。
能『松虫』
能は、季節に合わせて上演されることが多いようで、ここ最近、秋の能が多いです。
この『松虫』も同じで、秋の寂しさと友を失った気持ちが重ねられています。
前シテは、直面(ひためん・素顔)。友の後を追って死んだ男の幽霊です。
後シテの面は、室町期の作者である越智(えち)の男増髪とありました。素人目に、最初は鬼?と思いましたが、四番目物・執心男物です。
プログラムに載っていた『古今和歌集』の名歌を記載しておきます。
「秋の野に人まつ虫の声すなり われかと行きていざとぶらはむ」
その他調べた言葉(天野『能楽手帖』より)
【クリ】クセの冒頭に序として置かれる高音階の節。
【サシ】淀みなく淡々と謡われる節。冒頭のワキの謡、クセの直前に置かれることが多い。
【クセ】曲(クセ)。シテの心情や寺社の縁起などが語られる、一曲の中心に置かれる部分。
【中の舞(ちゅうのまい)】ほどほどのテンポの舞。
【黄鐘早舞(おうしきはやまい)】亡霊姿のシテが軽やかに舞う舞。『錦木』『松虫』で舞われる。
⇒舞の見方・見る力は、これから鍛えたいです。
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