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国立劇場オープンシアター

2022年12月11日、「国立劇場オープンシアター」に行ってきました。
12月の11日と12日に、大劇場のロビーが一日開放されたものです。(入場チケット500円が必要)

1.ロビー見学
スマートフォンに音声ガイドアプリをダウンロードし、ロビーを見学して回りました。国立劇場の外観・庭、大劇場ロビー(内装・シャンデリア・寄席扉)などの解説から、2階のギャラリーにある絵画の解説までゆっくりと楽しむことが出来ました。
<メモ>
・奈良東大寺の正倉院の様相を呈した外観
・壁は土壁「聚楽壁(じゅらくかべ)」の色と質感を模したもの。天井は木目の通った柾目の杉板。
・大小5つのシャンデリア。「梵天」を模したもの。電球は全部で322個。
・客席扉は「蔀戸(しとみど)」と呼ばれる建具をデザインしたもの。
などなど。

2.ステージツアー
別チケットが必要なのですが完売。私は、ステージに上がって見ることは出来ませんでしたが、客席から解説を聞くことが出来ました。私には十分でした。迫り(せり)と廻り舞台、花道、上手と下手、雪の降らせ方等々。
<メモ・アプリの解説を含む>
・大劇場の収容人数は1610名。舞台は間口22メートル、高さ6.3メートル、奥行き26.95メートル。左右にそれぞれ間口と同じ22メートルの袖あり。
・花道と揚幕、鳥屋(とや)。揚幕には「水煙」という国立劇場の紋章がデザインされている。七三、スッポン。
・黒御簾
などなど。

3.平櫛田中=作『鏡獅子』レクチャー&デモンストレーション
ロビーの『鏡獅子』の前で、講演と『春興鏡獅子』(後ジテ)の長唄・囃子の演奏がありました。11日の講演の講師は藤井明さん(小平市平櫛田中彫刻美術館学芸員)でした。
<メモ(講演について)>
・六代目尾上菊五郎がモデル
・戦争をはさんで、22年をかけて完成。
・葛飾区のお花茶屋のアトリエ
・鏡獅子試作裸形(顔には隈取り)
・全身に漆箔
・彩色は平野富山さん
・顎の紐について
・昭和33年の狩野川台風の話
<メモ(長唄・囃子『春興鏡獅子』について)パンフレットより>
・能楽の『石橋』が歌舞伎舞踊に取り入れられたもの
・「春」は正月、「興」は余興、「鏡」は正月に供える「鏡餅」のこと。毎年正月六日の「御鏡曳き」と木製の仮面の「獅子頭」。

4.おまけ
写真は、平櫛田中の出身地・岡山県井原市(いばらし)のマスコットキャラクター「でんちゅうくん」と、国立劇場のマスコットキャラクター「くろごちゃん」です。
お二人がロビーに登場する時間があって遭遇することが出来ました。「でんちゅうくん」はモフモフしていました。とても可愛かったです。癒されました~。

以上です。



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