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Enter the Voidに行ってみたよ

小さな集まりだけど、いろんな人がやってきた!

今日は上野でアートとテクノロジーがコラボする対話型のイベントがあるというので、行ってみました。
14,5人くらいの人が集まっていましたが、日本人率がめちゃ低くてびっくり笑
プレゼンも英語がメインで、プロジェクターでGoogle翻訳で日本語がどーっと流れている、という感じでした。
参加した人は背景様々で、洋服のデザインをデジタルでしている人や、車の3Dデザインやモーションダイブをしている人、全然デジタルがわからなくて怖がっている金融出版の人、文字が落ちて画像を生成するデザインをコーディングで作っている人、VRでアーティストをやっている人、本を自分で出版している人、音楽とデジタルの融合に挑戦している人、高校生、高専生などなど。
数は少ないけど、出身国もバラバラぽく、アジアの人、カナダの人、ヨーロッパの人などいて面白かったです。

VRの友達はリアルでも友達だ

私は、VRアーティストとして知り合ったManaさんがこれに参加すると聞いて、行ってみることにしました。
Manaさんはこのイベントの主催者とVRで知り合って今回参加することにしたそうです。
VRの世界では、こんな風にリアルで会ったことはないけれど友達だ、という人がたくさんいて、あちこちでつながっています。
コロナが開けて、いろんな場所に行けるようになったこともあり、VRで出会った人ともリアルで会えるようになりましたが、面白いのは、VRで付き合った人とは、リアルで会っても、イメージがあまり変わらないでお付き合いができる、ということです。

VRでは、リアルの肉体がどんな風だかもわかりませんし、性別も肉声も障害を持っているかどうかも、国籍も、隠そうと思えば全部隠して付き合うことができます。匿名性がめちゃくちゃ高い、と思えるのですが、実際は逆です。
リアルの世界の肩書や特徴が見えない分、アバターの中にいる人は、その人の「個性」だけで人間関係を作ることになります。
何が好きで、何をしたくて、人とどうつながりたいか、という、人間の意志や気持ちしか、デジタルの中で人間を人間たらしめるものはありません。
そういった「個性」は、リアルの場で会ったとしても、そうそう変わる物ではありません(といいつつ、その人の肩書が効力を発揮する場面では、キャラ変しているかもですが、それは場面に合わせて演じているだけ、ともいえますね)。
だから、利害関係がないリアルの場面なら、VRの友達と初めて出会ったとき、いつもと同じような関係性をすぐに作ることができちゃうのです。

ということを、「デジタル怖いよ。わかんないよ」と言っている方にイベントの会議中にお話ししてみました。信じられないよーという反応でした。たぶんこれが普通なのかもです。
でも同時に、「そんな世界があるというのは、とても素敵だと思う」ともおっしゃっていただけました。
そこでManaさんが持ってきたQuestゴーグルで、彼女がTiltbrushで作った藪椿の咲く雪世界を散歩してもらいました。
子供のようにはしゃいで興奮されてましたね笑。
「すごいね、これ!」
と目をキラキラさせてお話しているのを見て、私もめちゃ嬉しくなりました。

テクノロジーとアート

テクノロジーは怖いものだ、というのは、ある意味真実です。だけど、テクノロジーがあることで、今までできなかったことが簡単にできるようになり、本当は漫画家になりたかったけどなれなかった人が漫画を作れるようになったり、本当はデータサイエンティストになりたかったけどなれなかった人がデータをバリバリ扱えるようになったりする世の中が、もうまもなくやって来ます。
テクノロジーを扱うハードルがぐんと下がって、楽しく遊ぶようにいろんな好きなものが意志のままに作れるようになったら。それが社会の中で使えるものや役立つものでもそんな風にどんどん生み出せるようになったら。私たちが住んでいるこの世界は、今までと違った見方で住める場所になるんじゃないかなと思うのです。
そうなるためにも、テクノロジーは不可欠だし、遊びに我を忘れる子供の気持ちに戻るためにもアートは必要なんだな~。

今回のイベントで初めてVRに触れた皆さんの中にも、きっとテクノロジーの面白さ、子供の心で感じる興奮が伝わったのだと思います。これをきっかけに友達としてつながって、さらにVR世界での人間関係を知ってもらえたら嬉しいし、ひいてはリアル世界でもVRと変わらないような、優しい人間関係が生み出されるようになるといいな、そうやって世界が小さい場所からつながりながら変わっていけたらいいんだろうな、と感じたイベントでした。

おしまい。

#enterthevoid東京 #VR世界とリアル世界 #テクノロジーとアート  

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