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1月臨時議会が始まるにあたって

今日は1月臨時議会の内示会が行われました。

議案が3つだけなんで、今日はひと通り簡単に説明します。

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①市長・副市長の2月の給料を10%下げる議案

年末に書いたように、市がセクハラ・パワハラで訴えられていた裁判で、(法律で決まっているのに)議会に報告せずに勝手に控訴した問題の責任を取るため、自ら給料を減らしたいという議案です。

議員の過半数が市長に忖度して「反省して、法律違反の再発防止に努めて下さい」というだけの決議文すら否決してしまった議会を尻目に、「それでも自分は反省する」と格好をつけさせてしまったのは議会の負けですね。

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どんな議論になるでしょうか。




②奈良市子どもセンター新築工事の契約承認を求める議案

これについての細かい説明は受けているんですが、施設の性質上、セキュリティを考慮してあまり情報を出せません。

担当課は非常にがんばって勉強してくれており、内容については充実していると思います。

後は、工事費だけでなく運営コストの問題や、隣接する公園など一体的に整備する施設について、職員の配置の問題なんかが論点になると思われます。




③市役所の耐震化工事がそろそろ完了しそうですが、30億円と計画されていた額が33億5000万円になることの承認を求める議案

「そんなん工事始めてみなわからんこともあるし、そのくらいしゃあないやんか。」

という意見も聞こえてきそうですが、僕はこの議案に対しては否定的な思いを持っています。

・まず不確定要素で上下する額の目安って5%ってことになってて、5%以内なら議会の承認はいりません。今回は11%という大きなズレがあるんで議会に提出されたわけで「仕方ない」の範囲を超えてるから、認めるか認めないか改めて議会が判断する局面だということです。

・そもそもこの耐震化案は、去年、他の対案(庁舎新築)とともに示されたもので、行政が出してきた金額は僕たちの判断に大きな影響を与えたわけです。ここに、耐震化を推し進めたい市長の意図が働いて、わざと安く見積もった額を提示していたのであれば看過できません。

・そして、市長が数字を出してきた当初から僕たち議員は「この額では無理だ」「後2・3億はかかる」「アスベスト対策が金額に盛り込まれていない」と懐疑的でした。だけど市長の「この予算の範囲内で大丈夫です」という言葉を信じて認めた経緯があります。

・思ったより高くなった理由がまとめられたプリントを画像に載せましたが、1つ目のアスベストについて今日の理事者の説明。「検査をしたらアスベストがないことがわかったので予算をつけずに契約した。契約後、もう一度検査したらアスベストが含まれることがわかった。」「最初の検査も間違っていたとは思っていない。」全く意味がわかりません。

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・他にも「足場を組んで調べたら壁が思ったより脆かった。実際に足場を組むまではわからなかった」「屋上のコンクリが思ったより劣化していた。先に検査することはできたが、一般的にはそこまではしない。」などが計画より高額になった理由です。わからなくもないけど、当然想定されることというのは少し余裕を持って見積もりするものじゃないですか?一般家庭に発注された工事で11%も工費が高くついたら、よっぽど仕方がない事情がない限り誰も大人しく払ってくれません。そうなると事業者は赤字になるので、適切に予備費が組み込まれるものじゃないかと思うんです。それがないのは、やっぱり安いと思い込ませたい意図があったように感じます。

・極め付けは最後の6500万円。「今まで少し離れていた副市長室を隣り合わせにするため」って耐震化関係ないし、最初に設計できるやん!しかも5%の範囲で誤魔化すならまだしも、これだけ予算の足が出てるのに、まだ市長の気分で追加設計をするというね、議会が舐められてます。

・そして「これを認めて下さい」と持ってきた仮契約の内容、実際にはすでに工事が始まってしまってるしね( ;´Д`)

この件に関して、どうなるかわかりませんが、簡単に認めてしまうようなことがあれば、奈良市に議員はいらないんじゃないかなと思っています。

以上です(o^^o)

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