日本の科学読物 1995年頃
・科学読物の定義
「幼児から高校生までを読者対象とする自然科学,技術に関する本」
・新刊の刊行数
1950年代までは学習参考書として計上されていた。(『出版年鑑』)
1960年代〜年間100点ほど。その後増加傾向。
1995年当時、年間300冊ほど。
生物、宇宙、恐竜、数学が多いが物理、化学が少ない。
学習指導要領の影響もあり。(人体が学習指導要領に入ったことで人体テーマの本が増えた)
・出版総数の調べ方
『出版年鑑目録篇』というものが存在するらしい。
日本十進分類法で自然科学関連の本は総記、伝記は歴史に分類される
→ 科学書籍として一括して調べることはできない(1994年)
・イラストにも言及
優れた科学読み物の特徴として、イラストが「本文とつりあって美しい」ことを挙げている
・科学的な考え方について言及
石原純:「日本小国民文庫」(1937年、新潮社)(歴史を感じる名前だ…)で科学読物を担当。『人間はどれだけのことをしてきたか』のまえがきで言及。ここを伝えようとする科学者は戦前にも存在した
・すぐれた科学読物を生み出すには
「研究者は読者の実状を知りにくいし,現場の教師は臨場感あふれる科学の 面白さを描けない, そのギャップを埋めて,すぐれた科学読物を生みだすに はどうしたらよいか」
サイエンスコミュニケーションの需要を感じる。
次回の参考文献
次回はこちらを取り上げます。
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