ヴィンテージについて

 こんにちは。添削です。

 私のnoteではヴィンテージの記事を発信していく、という方針で作っていく予定なので基本的にはヴィンテージプレイヤーの方をターゲットにしております。
 しかし世の中には色んな人がいるのでヴィンテージは1ミリも知らないけど面白そうだから見てみよう、なんて方もいらっしゃるかもしれません。
 
 今回はそんなヴィンテージ全く知らない方向けにヴィンテージのあれこれを説明していきたいと思います。

 ◎ヴィンテージ民ってみんなお金持ちなんでしょ?
 こういう偏見ありますがそんなことはありません。とはいえ年齢層は高めです。具体的にいうと年齢が最も若い方で26、27才くらいから、という印象です。やはりある程度の金銭的、カード的な資産は必要になるとは思います。
 最近始められる方はレガシーから、という方が多くレガシーデッキにP9を少しずつ買い足して徐々にそろえていく方、あるいは資産を変換しMFなどの安売りに合わせて一気にそろえる方が多いです。
 ヴィンテージは一部のオールドカード以外は比較的安いカードが中心であるため実質壁はそのオールドカードのみで、又それらも一枚一枚の単位で見ていけばボーナスなどを利用して買えなくはない価格のため富豪がやっている、というわけではなくMTGにオールインするようなMTGジャンキーがやっているという印象です。
 
 ちなみに遊びでヴィンテージをやる、というだけならプロキシでやっている方もいらっしゃいますし(多くのヴィンテージ民は相手に飢えているのでプロキシ民への抵抗はない)、MOであればかなりお安くヴィンテージを始められます。 

 ◎ヴィンテージってどんなデッキがあるの?
 詳細については他の方の記事などを見ていただいた方がよいと思うのでここでは簡潔に環境にいるデッキを紹介していきたいと思います。

 『MUD(shops)』 
 爆発的なマナ加速能力を持つ Mishra's Workshopを中核にマナ拘束を仕掛けながら高マナコストのアーティファクトクリーチャーで力押ししていくデッキ。現在は縛り能力を重視したゴロスショップとビートダウン能力を重視したラベジャーショップが主流。
 長らくヴィンテージ環境の頂点に君臨していたがモダンホライズン登場した活性の力と溜め込み屋のアウフにより勢力が落ちている。

 『ドレッジ』
 Bazaar of Baghdadと「発掘」を組み合わせて高速で墓地を肥やし、墓地から利用できるスペルや生物を使い相手を圧倒するデッキ。ヴィンテージではほとんど見ないパワー9を必要としないがキーカードのバザー自体が高いためそこまで安いデッキではない。
 メインデッキではコンボデッキのように相手を瞬殺するが反面サイドボード後は相手の墓地対策を各種ピッチスペルで対応しながら少数の生物で削っていくクロックパーミッションデッキのような動きをする。

 『逆説的な結果(PO)』
 各種マナアーティファクトカードを展開しそのマナから逆説的な結果につなげ莫大なアドバンテージやマナを生み出し最終的には僧院の導師や苦悶の触手、マナ喰らいのハイドラでフィニッシュする。別ルートで修繕+フィニッシャーという勝ち手段もそなえているのが基本でこのルートによりマナ拘束系やドロー拘束系の上から勝つこともできる。
 おそらく最もヴィンテージらしく豪快でカードパワーが最も高いデッキだと思う。

 『オース』
 ドルイドの誓いで大型生物を出すデッキ、というとレガシーのショウ&テルやリアニメイトのような高速コンボデッキをイメージするかもしれないが実際のオースはフィニッシャーとしてこのドルイドの誓いパッケージが入っているコントロールデッキ、という表現が近い。
 コントロール要素が強いのはドルイドの誓いは設置してから攻撃に入るまで2ターンかかるため他のコンボデッキと速度で勝負すると負けてしまうため相手を受けるカードを入れコントロールによせているではないかなと思う。

 『サバイバル』
 適者生存とバザーオブバグダッドの二つの強力なエンジンから高速で復讐蔦を並べ相手を瞬殺する動きとヘイトベアを使い蓋をしながら相手を追い詰める二つの面を持つデッキ。
 ドレッジに比べると安定性と速度が落ちるがドレッジより多彩なカードと勝ち手段を備えていること、墓地対策への耐性があがるというメリットがある。

 『ジェスカイコントロール(アルカニスト)(メンター)』
 戦慄衆の秘儀術師によって1マナの呪文を使いまわし、じわじわアドバンテージを得て最終的にフィニッシャーである僧院の導師を着地させるデッキ。ヴィンテージの中で最もコントロールらしいコントロールデッキ。
 ヴィンテージで最も強い色は青であるがその青い色に最高の対青カードの紅蓮破を使い、豊富なサイドカードを採用できる白を加えた理論上最高のコントロールデッキ。カウンターにかからずに早い速度で追い詰めてくるデッキに弱い(サバイバル、ドレッジなど)

 『ティムールコントロール(ミッドレンジ)』
 以前はヴィンテージで中長期線を見るのであれば前述のジェスカイカラーか、少数エスパーカラーがいる程度だったが、最近の代表的なパワーカードレンと六番、王冠泥棒、オーコ、夏の帳などが登場したことにより白の変わりに緑を採用数十分な理由が生まれたために誕生したデッキ。
 ジェスカイに比べると能動的なためコントロールというよりはミッドレンジな印象。

 『墓荒らし(fish)』
 BUGカラーのグッドスタッフデッキ。レガシーとモダンで禁止されている死儀礼のシャーマンを四枚使えるデッキのため愛好家が多い。
 思考囲いのようなハンデス、暗殺者の戦利品といった除去、意思の力に代表されるカウンター、不毛の大地による土地羽目というBUGの多彩なカードを備えている万能デッキである反面器用貧乏で他のデッキにような大技を持たないのが欠点。


 ◎結局ヴィンテージってそんな高いお金掛けるほど面白いの?
 最後に完全に主観の話ですが、ヴィンテージの面白さについて。
私は三年半ほど前にパワー9を購入しました。このときはヴィンテージをそこまでしっかりやろうという気持ちはなく、コレクション用のものとして購入しました。
 しかしせっかく買ったのだし幸い友人がヴィンテージプレイヤーだったこともあってデッキを組んでみたところ、他の環境とは頭一つ抜けたパワーカードを使える快感、ハイスピードなゲーム展開、理不尽展開すぎて逆に笑えるところなどが気に入り一気にこのフォーマットの虜になりました。
 ただ、私が最も気に入ったのはこの環境を遊ぶプレイヤーの方たちです。最初にお話したとおり、このヴィンテージをやるプレイヤーはみんな骨の髄までMTGが好きな人たちばかり。
 年代も同じでウマが合う、というのでしょうか。遊んでてとても楽しく、昔のマジック始めたころ友人とバカ騒ぎをやっていたころを思い起こすような楽しい時間がすごせています。

 皆が皆私と同じ感性とは思いませんが少しでも多くの方がこのフォーマットに足を踏み入れ、気に入ってくれたらうれしいなと思います。

 長くなりましたがお読みいただきありがとうございました。これからの記事もお楽しみいただければ幸いです。
 

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