添削杯振り返り

 企画してから大会までの期間、非常に楽しい時間を過ごせました。こういう本格的な大会を企画するのは初めてでしたがなんとか無事?終わることができました。
 これも自分の力というよりはご協力くださったスタッフ、参加者の皆さんの力が非常に大きいと感じておりお力を貸してくれた皆さんには本当に深く感謝しています。

 大会に近づくごとに、いや、始まってからも成長し、洗練され、どんどん完成度が増した今大会。参加者、スタッフ、視聴者からも皆さん楽しかったとの言葉をいただけて本当にやってよかったな、と思う大会でしたし、参加したかった、次も参加したいという声もたくさんいただいたのでまた開催したいと思ってます。

 次回はまた間が空いてしまうと思うのでそのときに今回のことを思い起こせるようにいろいろやってきた経緯を振り返っていこうと思います。

①大会企画編
 この大会時点の世間の状況として感染症の拡大を防ぐため外出の自粛が求められている影響により当分の間お店など実際のカードを使ってのMTGができない状態になっていました。
 MTGプレイヤーの多くはMO、あるいはビデオ対戦でプレイする方向に移っていきましたがMOは大会形式で遊べる一方、紙のビデオ対戦ではそういう機会がなかったのでビデオ対戦を利用した大会を企画したらおもしろそうだなと思いやってみることにしました。

 幸か不幸か自粛の影響で多くのプレイヤーのゴールデンウィークの予定が確保しやすくある程度の人数が集められそうという目算もあって友人に声をかけて回ったところかなり多くの人から承諾をいただき20名以上の人は確実に参加できそう、という状態まで来たところで、これもしや中止になったマジックフェストや神決定戦のようなものを再現できるのでは?、ということを思いついてしまい急遽方向を斜め上に修正し、ジャッジの方、カバレージライターの方を迎えることでマジックフェスト感を、TOP8からの配信に解説をつけることで神挑戦者感を出してみることにしました。
 今思うとこういう企画をするのが初めてなのに面白そうという感情を優先して風呂敷を広げるのはさすがに自殺行為だったかも・・・

 ②企画の整備
 配信自体については経験があったけど自分と解説者で相互に会話をできるようにしつつ、かつその会話がプレイヤーに聞こえない状態にしての通話、およびその配信は行ったことがありませんでした。
 テストしたところディスコードの通話を複数で行ったとき特定の相手のみミュートにすることができたためプレイヤー側に解説の音声を切るようにすることで解決でき、その状態での配信テストも二度行って成功したのでこちらはいけそうかなという感じに。

 ジャッジについては運用方法が完全に未知の状態でしたが、当初は既存の通話に音声のみ割り込む形か、スクリーンショットを利用してジャッジをしたらどうかと考えていました。
 しかし企画後に訪れた他対戦サーバーで行っていた対戦者管理のシステムを見て衝撃を受けました。

画像1


 ボイスチャンネルを対戦者の数だけ揃え、チャンネルをテーブルに見立てて利用していたのです。
 この方法ならジャッジの介入が容易でbyeや対戦終了した手隙の人が覗きやすいなど、まさにリアルの大会をそのまま再現できる。そう思ってすぐに取り入れました。
 実際この形で運用した結果、非常にリアル大会に近い雰囲気が出せたと思います。

 その他にもディスコードは権限を与えた特定のアカウントのみ閲覧できるチャンネルを作ることができたためジャッジ(スタッフ)のみ閲覧できるチャンネルを作り、その中でデッキリストのやり取りや運営の相談などを行ってみたり

ジャッジチャンネル


 カード名がわからないときに各々で即座に解決できるようにscyfallというカード画像を呼び出せるbotの導入、scyfall専用のチャンネルを作り、そこで各自検索してもらうという形をとるようにしたりしてました。

画像2



③大会当日編
 デッキリスト提出はgoogleフォームで収集。デッキチェックの再現としてデッキリストを写真で提出する案も出てましたがgoogleフォームに画像を添付する形で行うには送る側にもgoogleアカウントを作ってもらう必要があったため今回はなしで進めたのですが結果的に配信で見たものと提出されているデッキリストで齟齬があるリストがあったため確認のため全員に写真を送ってもらったほうがよかったのかなと感じました。
 

グーグルフォーム


 結果報告も当初はチャットで行っていたのですが他のプレイヤーに見えることも考えIDなどに影響することを考慮し途中からこのgoogleフォームで行うことに変更しました。

 大会中のジャッジの介入に関しては皆さん慣れているプレイヤーが多かったこともあってほとんど介入することなく進行できたのですがカードの処理についての確認が一件、公開されているデッキリストについての問い合わせが一件、プレイ中の処理ミスについて一件問い合わせが来ていたと記憶しています。
 プレイ中に正しくないプレイがされてそのまま進んでいるときにはやはりオンラインだとちょっと介入しにくいかなという印象を受けました。

 トップ8からは配信を行っていたのですが自分のPCの問題か途中で固まってしまい、自分の方での配信を中断、別の方に配信してもらうよう処理しました。
 配信が中断してしまったこととそもそも配信がそもそも途切れがちのようだったみたいで視聴者に見難い状態だったことは大いに反省してますが別の方の配信に乗せてもらう形式をやってみたところ、実況しながらだと難しいと思っていた画面の切り替え、ライフ変動の管理、カードやデッキリストなどの情報の提示が非常にスムーズに平行して行うことができていたため配信を一人でやろうとしていたことが最善でなかったことに気づけたのはかなり良かったと思っています。


④最後に
この大会を企画することで気づけたことがたくさんありました。
ヴィンテージの配信にはそれなりの需要があること、フリー対戦ではなく、大会形式のゲームを求めているプレイヤーがいること、手伝ってもらったジャッジの人たちが本当に生き生きと楽しそうに走り回っていたこと、なによりも運営はこんなにも楽しいということ!

 自分はもちろん、参加した人、スタッフが楽しんでいたという感覚が文字からでも伝わってきて本当に楽しい時間がすごせました。

 そんな楽しい時間を一緒に作り上げてくれた皆さんに再度心からの感謝を。
ありがとうございました!

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