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牡蠣の視察《宮城県女川町》

遡ること2月中旬。かきフォーラムキックオフパーティの翌日に向かったのは、今回エントリー審査中の東北ライン3名の生産者さん。

まず一人目は、以前から宮城にマニアックな生産者さんがいると聞いてはいたが......
マニアックにもいろいろ幅があるが、ここまでやれる生産者さんはなかなかいない。

フォーラム的には出荷基準は最重要事項。どのような取り組みをしているかしっかり視察させて頂きました。

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東京から新幹線などを乗り継ぎ、到着したのは牡鹿半島の付け根に位置する女川町。

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早速いろいろ拝見させて頂きます....!って!!!なにこれ!!!
そこで見せつけられたのは巨大なろ過装置。
もともとウニやナマコをやっていたことに加え、宮城特有のウイルス問題にもとても意識が高い現われか!

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グレーダーも導入されていたが、話を聞くと、やはりそこそこの浜のやり方があり、それに合わないと使いづらい様子。

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で!やはりありましたw 突き抜けてる生産者さんの共通シンボル!「自作マシーン」!
精巧にできているが、手作り感が至る所に見え隠れする部分に好感が持てる(笑)

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こちらは牡蠣専用施設。出荷前専用、浄化用などに加え、シングル採苗槽もあり、とても民間施設とは思えない。

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こちらにもありました!突き抜けてる生産者さんの証「顕微鏡」

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採苗に欠かせないプランクトンプラント。これとても研究されていて感動した。

それもこれも震災から9年。女川町の漁業者が減っている現状を何とかしたいと始めた現在の牡蠣養殖の形。今の形を見るのは簡単だけど、ここにたどり着くまでに物語がある。


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視察で感じたこと

とても楽しい視察だった。そして牡蠣活動家的には人に感銘を受けた。

仕事ぶりが楽しいので若者が集まり、周辺生産者さんに惜しみもなく技術や情報を伝える。今の日本にそう考えられる牡蠣生産者は何人いるだろうか。

肝心の検査の方も、周辺ではノロウイルスが検出される海域もあるが、周辺海域モニターと、自主海域検査と濾過槽の比較検査、出荷ロット検査などなど、想いを伝えられる殻付き生食牡蠣の出荷に、最大限できる仕事は行っておりまました。

加熱用で出荷すれば苦労もないですが、殻付き生食で出荷する準備責任こそが生産者プライドなのです。

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懇親会での出来事w

始は一人で視察予定だったが、牡蠣活動家が日ごろから考える”生産者さん同士の交流”という勝手な発想から、フォーラムエントリー生産者さんも「一緒に視察させて頂けないか」という申し出に二つ返事!

フォーラムにエントリーされる突き抜けてる生産者さん達は共通言語があり、意気投合するのは想像していたが、、
北は厚岸から始まり、岩手山田、陸前高田、そして親潮最南端の女川のメンバーが集ったことで「親潮会」が結成されました!!

産地ではなく海流で捉えられるのは、利権や都合ではなく、海を長期スパンで捉え、自然と対話できる彼らならではの着眼点。

今後も注目したい生産者さんでした!

※現在親潮会では突き抜けてる生産者さんを募集しております!

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最後にこちら。届く牡蠣はとてもおしゃれに送られてきますよー!

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