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2023/12/14 卵胞チェック&人工授精日決定

3日前11mmだった卵胞を卵巣に抱え、まるで期待せずに受診。
卑屈になっているわけではないのだけれど、「どうせ今回も卵胞は大きくなってないだろうな〜、来周期クロミッド増やせばチャンスあるかな〜」くらいの軽い気持ちでの受診だった。

私のかかりつけは担当医制ではないので、毎回かかる先生が違い、先生によって微妙に方針も違う。
今日は初めてか2回目くらいのあまりお会いしたことがない先生に担当してもらった。

最近はほとんど診察もなく、「じゃあ早速内診していきましょうね〜」とすぐ内診台に行く。
見てみなきゃわからないから当たり前なのだけれど、先生も私も慣れたもんだな〜、と思う。

卵胞の大きさは15mm。富山で頑張ってもらったクロミッドのおかげで11,12mmの壁は突破していた。
でも20mmにはまだ遠いな〜、かといって生理からも日数がかなり経ってきているし、今期も見送りかな〜、と思いながら、ズボンを履いて診察室へと向かった。

「順調に卵胞が育ってきてますね〜、うーん、このままだと病院が休みの日に排卵のタイミングが被っちゃいそう、チャンスここしかないね」とカレンダーを指さされる。
日曜は病院が閉まってしまうので、先生の指は土曜を指している。

内診台にいたときには、まさか人工授精の日を提案されるとは思っていなかったのでびっくり。
「土曜日に人工授精をするってことですか…?」とつい聞いてしまった。(もちろんそうです、との返事笑)

その場で人工授精の簡単な説明を受け、同意書を受け取り、詳しい説明があるので、もう一度待ち合いでお待ちください、と言われた。

ちなみにここまでで来院からは1時間くらいが経過している。今通っているクリニックは1週間前にはだいたい予約が埋まってしまうので、「3日後にきてください」というような卵胞チェックは飛び込みで診てもらうしかない。飛び込みでもサクッと終わる日もあるが、混み合うとやっぱり待ってしまう。
まるで期待していなかった私は今日もサクッと終わるだろうと思って、本も持ち合わせておらず、見たくもないけれどinstagramをみて暇を潰していた。

その後またしばらく待って、処置室に呼ばれた。そこでは看護師さんから人工授精の詳しい方法について教えていただき、採精のための容器ももらった。
旅行直前で生理が来てしまったときに電話を受けてくれた看護師さんだったのか、「旅先でよくクロミッド処方してもらえましたね!よかったですね!」と喜んでくださって、そのまなざしがなんだか嬉しかった。

病院を出たときには外はほんのり暗くなっていて、来院から2時間が経過していた。

今日は朝から気持ちが晴れず、通院中からは頭痛もしてきて、念願の人工授精が決まったというのにどこか他人事のような気持ちだった。
当日の朝、精子を持って行ったのにも関わらず、卵胞の育ちが悪くて、人工授精できませんでした、も全然あり得るな、とも思っていた。

家に帰ってから、軽い気持ちで人工授精について改めて調べてみた。すると自分と同じような治療経過を辿っていた(今はすでに出産されて子育て中)の方のYouTubeに行き着いた。

そこから漁るようにその方のYouTubeを10本以上観て、じわじわと「ついに人工授精ができる…!」という喜びが湧いてきた。

同時にこれまで何度もしてきた卵胞チェックのことやこれから辿っていく経過を夫にも理解して欲しいと思い、観ていた動画をシェアした。
とりあえず人工授精に関わる2本だけでも観て、とお願いしたので、きっと観てくれると思う。

人工授精ができることになって、夫からは「おめでとう」と言われた。ふたりのことなのに、私に対して「おめでとう」と言われるのにはめちゃくちゃ違和感だったので、その気持ちを素直に伝えたところ、夫としては心身ともに負担を負うのは私の方なのだから、自分が喜ぶのはプレッシャーになるのではと思ったり、そんな権利自分にはないと思ってしまったりするとのこと。
夫は子どもは望んでいるけれど、何よりも私の心身を心配してくれているので、そういう諸々の気持ちをまとめ込んだ「おめでとう」は夫らしいな、とも思った。

夫と話をしたり、動画を見たりしているうちに気持ちは人工授精からその先にまで先走っていってしまっている。

最初は人工授精ができることが目標だったけれど、いざ、人工授精ができるかもしれない、となると、妊娠検査薬の陽性、胎嚢の確認、心拍の確認、つわりは大丈夫か……とどんどん未来への欲が出てくる。

いざ、人工授精が成功してしまえば、すぐに妊婦生活が始まるわけで、充実したマタニティライフを送りたいと思ったら、あれこれ調べ出してなかなか寝付けなくなってしまった。

夫との子がもしできたら、と考えるとそれだけで涙が出るほど嬉しい。
人工授精はそのスタートライン。そこにもう少しで立てると思うと、この数ヶ月、もっと言うと妊娠を考え始めてからの約1年が報われる気がする。

あまり期待しすぎず、でも、ちょっとは期待して。
初めての人工授精に向かいたいと思う。
ドキドキだな〜。

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