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2023/11/29 富山の産婦人科

24日の卵胞チェックの診察で卵胞が大きくなっていることが確認できたものの、排卵には至らずに11月27日、旅行に発つことになった。

24日に卵胞チェックをして以来、25日、26日に自宅用の排卵チェッカーを使ったが、陰性だった。
なので、人工授精はともかくシリンジ法も試すことができずに旅行に行く流れとなったのだ。
しかも26日の夜にはうっすら出血があり、「まさか生理じゃないよね?」と思ったが、27日になると出血は確かなものとなり、生理確定となったのだった。

24日の診察の時点でもうすぐ排卵しそうというタイミングだったのに、生理が来てしまったことに「???」しかなかった。

そして、同時に問題が生じた。
生理が来たら、5日以内のうちに受診をして、卵巣を大きくするための薬を処方してもらい、生理5日目から飲み始めるように、と病院で言われていたのだ。
でも、生理5日以内はずっと旅先にいることになってしまった。

旅先から、かかりつけ医に電話したもののできることはない(もっと優しい言い方だったけど)と言われてしまい、「こちら(旅先)の病院で薬だけ処方してもらっても構いませんか?」ときくと、「できるのであれば、それでOK」という返事をもらった。

そこで旅先の病院に電話をしてみたところ、「来てもらって大丈夫」ということになり、生理4日目の11月29日に旅先のレディースクリニックにひとりで行ってきたのだった。

今回の旅先は富山。何をするにも車が必須な地域で、今回は泊めてもらっていた友だちに車を出してもらって、受診をした。
住んでいる街で診てもらっているかかりつけ医では全てが電子化されていて、受診の受付もQRコードをかざすだけだし、問診も携帯のチャットで行う。
でも富山では番号札を渡されて、バインダーとボールペンを渡されて、問診票を書いた。
受付のおばさんたちは薄いピンクの花柄のエプロンをつけて、なんだか楽しそうにまったりとした訛りでお喋りをしている。
流れる空気に気のせいかもしれないが、田舎特有の温かさとよそよそしさを同時に感じながら、さして緊張することもなく、順番がくるのを待った。

診てくれた先生は物をはっきり言うおじさん先生で、とりあえず望み通り卵胞を大きくするための薬を処方してくれた。
飲み方や錠数もかかりつけ医の処方に合わせて、処方をしてくれた。

でも一方で「排卵しそうだったタイミングで生理が来るなんてことはありえんよ、卵胞に見えてたものは卵巣に水が溜まっただけの嚢腫じゃなかろうかね〜」とのお話。
「尿検査タイプの排卵チェッカーも100%正確なものじゃなくて、分かりにくいしね〜」と。

詳しいことはかかりつけ医に相談した方がいい、としながらも、「基礎体温はちゃんとつけないと排卵の時期はわからないよ」とお叱り(怖くはなかった)を受けた。

私は元々チョコレート嚢胞という卵巣の病気を持っているし、あれが卵胞でなかったという話はどこか合点が行く気がした。無排卵月経というものものないことはないらしいのだが、育っていたと思っていた卵胞が実は違うものだった、という方が直観的にはしっくりきた。

妊活は人工授精を繰り返してもなかなか授かれないというもののように勝手な予想をしていたけれど、またもなかなか人工授精に至る道は険しいものなのだと思い知らされた。

基礎体温に関しては、つけた方が良いことは分かっていて、体温計も1年ほど前に購入していた。
でもどうしても寝起きのタイミングで忘れてしまって、面倒くさくて、つけられていなかった。
でもこれを機に本当につけなくてはならないかもしれないな、と思った。
基礎体温をつけていなくても、お医者さんに診てもらっているのだから間違いないと思っていたが、写っているものが卵胞かどうか見間違えるなんていうこともあるのだ。

こうして新たな発見と欲しかった薬を手にして、私は富山の病院をあとにした。

自分の家に帰ったら、基礎体温をつけ始めて、また卵胞の育つ頃に病院にかかろうと思う。

富山では生後4ヶ月の赤ちゃんと1週間暮らした。
おっぱいをあげること以外の大抵はやらせてもらって、愛らしくて、かわいくて仕方がなかった。
全てが赤ちゃんのペースになることは大変さもあったけれど、それでもやっぱり自分の赤ちゃんが欲しいな、と思った。
とてもエゴな気持ちかもしれないけれど、私はこれからも妊活に励んでいこうと思う。

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