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【もう買えない…】"すでに販売終了"でも面白い海外ゲーム10選

毎年数多くの新作ゲームが発売されますが、その一方で、人知れず販売を終えてしまったゲームも存在します。

この記事では、これまでに遊んだゲームの中から、今では、ストアで購入できなくなってしまった絶版ゲームを10本紹介していきます。



Grand Theft Auto 2

『Grand Theft Auto 2(以下GTA2)』は、1999年に発売された「Grand Theft Auto(以下GTA)」シリーズの二作目です。

一作目と比べると、全体的にカジュアル化され、システム周りも見直され、この時代の「GTA」として、非常に完成度の高い一作になっています。

友好度を意識させる派閥システムや、ちょくちょく登場するニッポン的な要素など、他のシリーズ作品と比べても、ユニークなところも多いです。

シリーズの人気を決定付けた『Grand Theft Auto III』が2001年発売で、今作はそれよりもさらに古いゲームですが、"初期作の決定版"と言っても良い仕上がりです。

「GTA2」も含めて、「GTA」初期作は、現在ではデジタル販売されていないため、気軽に遊ぶことができないのが残念です。

Grand Theft Auto Vice City Stories

『Grand Theft Auto Vice City Stories(以下GTA VCS)』は、2006年に発売された「Grand Theft Auto(以下GTA)」シリーズの10作目です

『Grand Theft Auto Liberty City Stories(以下GTA LCS)』に続いて発売された”PSPでも遊べた”GTAです。

「GTA LCS」は『Grand Theft Auto III』を、この「GTA VCS」は『Grand Theft Auto Vice City(以下GTA VC)』をベースにしたゲームになり、発売当時は「PSPでもPS2版と遜色ない出来のGTAが遊べる」ことが魅力でした。

「GTA」的には、街中の不動産を購入し、ビジネスを展開していく「エンパイア・ビルディング」というサブ要素と、「GTA VC」の前日譚にあたるストーリーが特徴になっています。

以前は、PSストアで配信されていましたが、2020年頃に撤去されてしまいました。今作に関しては、モバイル版への移植もなく、現在では、遊ぶ手段がかなり限られてしまっています。

再販や移植が実現しない理由として、フィル・コリンズが本人役で出演しているからという話も聞きますが、真相は不明です。

James Bond 007 Blood Stone

『James Bond 007 Blood Stone』は、2010年に発売されたゲーム版「007」です。

「007」のゲーム版ですが、映画をゲーム化したものではなく、映画のキャストを起用した上で、ゲーム版オリジナルのシリーズを作ろうとした作品です。

ゲームとしては、ステルス風味のアクションゲームになり、映画の中のジェームズ・ボンドのように、スマートに敵と戦っていける点が特徴です。また、「007」らしく、派手なカーチェイスも用意されており、映画で観たことは、ひと通りできるゲームになっています。

他のゲームだと『Splinter Cell Conviction』に近いゲームで、よく出来た一作です。

しかし、「007」ゲームの宿命か、2013年にストアから撤去されてしまいました。販売期間はたったの3年ほどでした…。

ストーリーの結末を見る限り、シリーズ化に向けて大きな構想があったことが伺えますが、それが実現することはありませんでした(ダニエル・クレイグもボンド役引退済みですし)。

kill.switch

『kill.switch』は、2003年に発売されたアクションゲームです。

今となれば、よくあるカバーシステムを採用したTPSなのですが、本作は、そのカバーシステムをゲームの中心的な要素に据えた初期のゲームです。

カバーシステムの普及に大きく貢献したのは『Gears of War』ですが、その『Gears of War』に影響を与えたゲームの一つとして、本作が挙げられています。

というように、TPSを振り返る上で欠かせない作品なのですが、現在までデジタル版は販売されておらず、主に中古として出回っているパッケージを買うしかなく、再販が強く望まれるところです。

なお、TPSとしては、カバーに隠れて撃ち合うことを繰り返すピュアなカバーTPSになっています。

Spec Ops The Line

『Spec Ops The Line』は、2012年に発売されたアクションゲームです。

ゲームとしては、あの頃(PS3/Xbox 360時代)に量産されたカバーシステムを採用したTPSになり、その部分に関しては、改めて書くことはないのですが、ストーリーは、かなりユニークで、本作最大の長所です。

本作には、他の戦争ゲームとは異なる切り口から、ドバイで消息を断ったある部隊の秘密を描くスリリングなストーリーが用意されています。

残虐性の高い描写が多めなので、広くオススメできるゲームではないのですが、戦争モノで、ストーリー重視のゲームを探している人は、押さえておいて損はない一作です。

このゲームも、2024年にデジタル版の販売が終了してしまいました。

Spider-Man 2

『Spider-Man 2』は、2004年に発売されたゲーム版「Spider-Man」です。

今では、優れたゲーム版「Spider-Man」が存在するのですが、このゲームは、"オープンワールドゲームとしてのSpider-Man"の一つのスタンダードを確立した一作と言えます。

「Spider-Man」として、オープンワールドをパトロールしたり、ウェブで自由自在に飛び回ったりなど、"ゲーム版Spider-Man"と聞いて想像することは、ひと通りできるゲームになっています。今作では、ウェブがちゃんとビルの壁などに引っ付くようになったことで、本物志向なウェブウイングも実現しています。

また、戦闘システムも、敵の攻撃を回避して、自分の攻撃を繋げていくものになり、現在のゲーム版「Spider-Man」の原型とも言える形になっています。

というように、色々と見所の多いゲーム版なのですが、映画版のゲーム化ということで、役割を終えた後は、再リリースされることなく、現在に至ります。

Syndicate

『Syndicate』は、2012年に発売されたFPSです。

サイバーパンクな世界で繰り広げられる激しいガンファイトが特徴のFPSになり、特殊能力やハッキングを駆使して、ガンガン敵を撃ち倒していくタイプのゲームです。

たしかに、ストーリーの出来が抜きん出ているということも、撃ち合いが特別面白いということもないのですが、FPSとしての基本的な部分がしっかり抑えられたゲームで、サイバーパンクな世界観込みで、良いFPSになっています。

2021年までにデジタル版の販売が終了しました。

The Getaway

『The Getaway』は、2002年に発売されたアクションゲームです。

実在するブランドも登場するリアル志向のロンドンと、ゲーム的な表現を排除したユニークなゲームプレイが特徴の作品になり、PS2で、映画的なゲームを追求した意欲作です。

主人公のダメージは服に滲み出た出血で判断し、回復する際は、壁に手を付いて息を整えるというように、かなり割り切った作りをしています。

リアリティを優先するあまり、不便に感じるところもありますが、映画とゲームの融合を目指した作風は、いま遊んでも新鮮で、光る部分になっています。

元々、PS2独占ゲームで、かつリマスター版なども存在しないので、ゲーム機の世代交代に合わせて、少しずつ遊ぶ機会が失われていきました(いっています)。

なお、本作を開発したメンバーの一部は、後に『L.A.Noire』を手掛けています。こちらも、映画とゲームの融合を目指したゲームと言え、その面でも、ユニークな一作になっていました。

The Godfather The Game

『The Godfather The Game』は、2007年に発売されたゲーム版『The Godfather』です。

アル・パチーノを除いて、映画版のキャストが再結集、もしくはそのままの外見で登場しており、『The Godfather』のゲーム化として、かなり気合の入った作品になっています。

ゲームとしても、40年代のニューヨークをモデルにしたオープンワールドで、ビジネスや縄張り争いなどが楽しめる作品になり、マフィア的な遊びがしっかり用意されています。

あの映画の中に自分がいると感じさせる再現度の高さと、ゲームとしての面白さを両立させた一作と言えます。

PS3向けにも日本語版が販売されていたため、まだ入手はしやすい方なので、気になる人は、まだ間に合います。

余談ですが、同じ頃、アル・パチーノはゲーム版『Scarface』に外見を提供しており、こちらに不参加だったのは、それが原因なのではと言われています。

True Crime New York City

『True Crime New York City』は、2005年に発売されたオープンワールドゲームです。

ぱっと見は「GTA」ですが、こちらは警察官を主人公にしたゲームになり、警察官として、街の犯罪を取り締まりながら、ストーリーを進めていく、"警察版GTA"とも言える一作です。

ニューヨークを忠実に再現したというオープンワールドでは、次々と様々な犯罪が発生するのですが、警察官なので、そうした通報には、可能な限り、対応していきます。

発売当時はもちろん、現在でも、このようにオープンワールドで警察官ごっこができる点は、ユニークに感じるところです。

ちなみに、一作目はロサンゼルスが舞台だったのですが、意外とオカルト要素が強く、かなり個性的なゲームでした。

「True Crime」は、PC版も販売されていましたが、デジタル版はなく、今では中古のパッケージ版を買うしかありません。

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