チャンピオンズリーグラウンド16リヴァプールvsアトレティコ 〜アトレティコセンチ単位の守備〜

 久しぶりの更新です。 今回は先日行われたチャンピオンズリーグラウンド16 リヴァプールvsアトレティコの2セカンドレグについてやっていこうと思います。 

 まずフォーメーションは、いつも通りリヴァプールは4ー3ー3、アトレティコは4ー4ー2という形でした。お互いいつも通りを軸にして、対策するところは対策しているように見えました。

 まずリヴァプール。攻撃の選択肢は、浮き玉のクロス、相手サイドバックのつり出し、サラーの一対一を軸に据えているように見えました。浮き玉のクロスは実際去年のユヴェントスがとったやり方でもありリヴァプールの二点ともこの形でした。より、技術面、身体的な面においての能力勝負に持ち込みやすい浮き玉のクロスは、アトレティコにとっては比較的嫌な攻撃のされ方ではないのでしょうか。そして、サイドバックのつり出しについてですが、右サイドでは、アーノルド、サラー、チェンバレンが順番にサイドではって、相手サイドバックをつり出し、フィリペとレナンロージとの間をできるだけ広げようとしているようにみえました。これは実際シティーがよくやっていて、CBとSBの間のスペースにデ・ブライネが走るシーンがよく見られると思います。実際現状これの対応策は4バックでは、マンツーがでしかどのチームも対応しておらず、クロス上げられるところまで仕方ないところもあるという考えなのではないでしょうか。しかしなぜアトレティコ相手にハマらなかったかと言うとそもそもアトレティコ側の距離間がとても狭い事と、トーマスの立ち位置です。前半の最初の方にこそ一本形をつくらかけましたが、その後は完璧な立ち位置でコケ、トーマス、ロージの三人でここへの強い選択肢を消すことに成功していました。ちなみにゴールシーンはチェンバレンへのマークのためトーマスが少し遠くなってしまったためにあの位置でのクロスが上がってしまいました。

 次にアトレティコ側からです。アトレティコとしての狙いはとりあえず裏へ。しかし、数を撃てば〜のものではなくしっかり狙いのあるものでした。リヴァプールのネガトラでのプレスは、あるてちどせんなかはバックラインに任せたプレスです。ただ、恐ろしくはやく正確なので問題ないのですが、前半はそこをつかれました。裏へのパスが増え、バックラインは裏パスへの警戒が強くなると、次第に中盤の意識が前に寄ったプレスと矛盾してきます。よって最終ラインの前にスペースが空く、そのスペースをジョアンフェリックスが利用する。という狙いだったように見えました。そしてそのスペースをバックラインが気にしてラインを上げるとまた裏へ。この時の裏への抜け出しとパスが正確だったので、成立する作戦ではあったのですが、そこはシメオネはかなり準備したのではないでしょうか。しかし、これに対して、リヴァプールはハーフタイムで中盤でのプレスを少し後ろも気にしながらいかすようにしたので、つまり、ある程度パスコースを限定しながら、この試合だとある程度のワンサイドカットでセンターバックが裏へのパスをパスカット出来る場面がかなり増えました。それのせいで、コレアを上げてドリブルでの勝負に出るしかなかったのでジエゴ・コスタの交代だったのではないでしょうか。

 最後にアトレティコの守備について。120分あのあの精度の守備を続けることが出来たことが異常なのですが、細かく言うと、全体で統一された守備の行き方。延長になってマネが右に来ることが増えて目立ったのがサイドは同じでも相手の利き足が違えば追い込む方向を変えそれが全体にとても浸透しいるということ。個人戦術ではなくチーム戦術にできているということ、そして一対一をしている味方へのカバーの距離抜かれたら抜かれたでおいしいという距離間。その距離にいるのでおのずとサイドチェンジすら困難になる。見ていてこんなにたのしい守備はありませんでした。そしてさらにシュートコースの切り方。シュートブロックには入れないとみるならばオブラクが届かないシュートコースを切るという切り方が圧巻でした。特にわかりやすかったのが、80分のアーノルドのショートコーナーからのロバートソンがふかしたシーン。あの時サヴィッチはにあのシュートコースを膝立ちでブロックしにかかっています。実際あのシュートが枠に行っていたとしてもサヴィッチに当たっていたはずです。ニアの速いシュートが飛ぶ方を完全にブロックファーはファーでロージが立っていたのでチャンスっぽく見えるシーンでも後ろのオブラクが絶対止められる範囲でしかシュートコースは空いていなかったので実はチャンスではなかったというシーンがアトレティコではよく見られます。このアトレティコの立ち位置なりシュートコースの切り方なりのセンチ単位で決められている守備の方法。これを120分やり抜ける選手たち。アトレティコ的なかっこよさが詰まりに詰まった試合でした。

 今年のCLは奇跡はないんじゃないかと予想しています。より180分間サッカー的に強かった方が勝つという試合が見られるのではないでしょうか。現状リヴァプールいがいなんだか煮えきれないというリーグの傍ら、たまらなく面白いCLが見られるんじゃないかと期待しています。今回の更新から可能な限り週一更新でやっていきます。おもしろいと思っていただけたら是非御覧になってみてください。試合のことについてわかりやすくするための図はTwitterにてアップする予定です。いまいち文章だけでわからなければそちらと一緒に見てみて下さい。今回は以上です!

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